ヘルパンギーナを予防する方法は?アルコール消毒は効かないの?
子どもがかかりやすい夏風邪の一種であるヘルパンギーナ。保育園などで流行しやすいため、予防のために流行期にはしっかり感染対策を行いたいですね。今回はヘルパンギーナの予防方法をご紹介します。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは5〜10月頃に流行する夏風邪の一種です。4歳以下、特に1歳頃の子どもが感染しやすく、毎年6〜7月頃に流行のピークを迎えます。
原因ウイルスはエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどで、ウイルスの種類が多いため1シーズンに2回以上感染することもあります。
感染すると急な高熱からはじまり、喉の痛み、喉の奥や口内の水疱などが症状としてあらわれます。水疱が潰れるとさらに痛みが強くなって水分を摂るのもつらくなるので、脱水にも注意が必要です。
ヘルパンギーナには特別な治療薬がなく、感染したら安静にしながら自然と回復するのを待つことになります。痛みが強くつらい症状が続くので、感染しないように予防することがなにより大切ですよ。
ヘルパンギーナの感染経路は?
ヘルパンギーナは、飛沫感染と接触感染で感染します。感染力が非常に強く、保育園などで感染が広がりやすい傾向にあります。
飛沫感染は、感染者の唾液に含まれるウイルスの飛沫を吸い込むことによってうつるものです。近距離でおしゃべりをしたりすると感染する可能性があります。
接触感染は、感染者の飛沫が付いたものや便を介してうつるものです。保育園のおもちゃやドアノブなど、多くの人が触るものから感染が広がる可能性があります。
ヘルパンギーナを予防する方法3選!
ヘルパンギーナには予防接種がないため、予防するには基本的な感染症対策を行うことが大切です。次の対策を家庭で意識的に行いたいですね。
1.石鹸で手を洗う
感染対策の基本は、石鹸での手洗いです。帰宅後、トイレ後、食前などに必ず石鹸で手を洗いましょう。ママ・パパは、子どものおむつ交換後の手洗いも忘れずに。指の間など洗いづらいところもしっかり洗い、水でしっかり流してくださいね。
普段、手洗いではなくアルコールでの手指消毒で済ませている家庭もあるかもしれませんが、ヘルパンギーナのウイルスはアルコール消毒が効きづらいという特徴があるため、「石鹸で手を洗う」ということが大切です。
2.よく触るものをこまめに消毒する
ドアノブや電気のスイッチ、おもちゃなどは定期的に消毒しましょう。前述の通りヘルパンギーナのウイルスを除菌するにはアルコール消毒では不十分なので、次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を使用するのがより有効です。次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターなど市販の塩素系漂白剤を薄めて作りましょう。
3.タオルの共有をさける
保育園やお友達が遊びに来たとき、できれば家族間でも、タオルの共有は避けて一人ひとり別のタオルを使いましょう。タオルを介して感染が広がることがあります。
ヘルパンギーナを予防して楽しい夏を
夏はヘルパンギーナをはじめとした夏風邪が流行しやすいため、基本的な感染症対策は元気に夏を過ごすために欠かせないものです。日頃からしっかり対策して、楽しい夏の思い出をたくさん作ってくださいね。
感染が疑われるときは、オンライン診療でも受診が可能です。小児に特化したアプリ「キッズドクター」なら、子どもに慣れた医師が対応するので安心ですよ。通院すると他の感染症への感染リスクなども気になると思うので、困ったときは検討してみてくださいね。