子どものインフルエンザを防ぐ対策8選!感染予防のために今日からできることは?
冬に気をつけたい感染症のひとつにインフルエンザがあります。感染すると高熱が続き、子どもは合併症を引き起こす恐れもあるため、できるだけ感染しないように気をつけたいところです。そこで今回は、子どもをインフルエンザから守る対策を8個ご紹介します。
子どものインフルエンザの症状は?
子どもがインフルエンザに感染すると、急に38度以上の高熱がでて、鼻水や全身倦怠感、くしゃみなどの症状があらわれます。これらの症状は3〜5日程度でおさまることがほとんどですが、子どもはまれに脳炎や肺炎などの合併症を引き起こすことがあり、注意が必要です。
重篤な合併症を予防するためにも、インフルエンザに感染しないように日頃から対策することが大切です。ここからは家族みんなで取り組みたいインフルエンザ対策をご紹介します。
子どものインフルエンザを防ぐ対策①
正しく手を洗う
インフルエンザウイルスが体内に入るのを防ぐために、帰宅後や調理・食事前など、こまめに手を洗いましょう。手を洗うことはすでに習慣になっている人も多いと思いますが、「正しく」洗うことも意識したいところです。
正しく手を洗うためのポイント
インフルエンザウイルスは石鹸に弱いので、手を洗うときは石鹸を使います。手のひら、手の甲、指先や爪の間、指の間、手首まで、洗い漏れがないようにしましょう。
石鹸で洗い終わったら水でしっかり流し、清潔なタオルなどでよく拭き取ります。タオルはできれば家族間でも共有しないようにしておくと、万が一誰かが感染してしまったときの感染拡大予防になります。
子どものインフルエンザを防ぐ対策②
アルコール消毒をする
インフルエンザウイルスは、消毒用のアルコール剤に弱いです。アルコール濃度が60〜90%の消毒剤を使って、手指はもちろん、よく手で触れるドアノブや電気のスイッチ、リモコン、子どもが使うおもちゃや絵本など、室内もこまめに消毒をしましょう。
アルコール消毒剤は、アルコール濃度が60〜90%程度のものを選んでください。また次亜塩素酸ナトリウムの消毒剤も効果的です。
子どものインフルエンザを防ぐ対策③
十分な睡眠をとる
免疫力が高い健康的な体を作るためには、十分な睡眠が不可欠です。1年を通して大切なことですが、感染症が流行している時期は特に寝不足にならないようにしましょう。
子どものインフルエンザを防ぐ対策④
バランスのよい食事をとる
バランスのよい食事をしっかり摂ることも、健康的な体つくりのためにかかせません。三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良くとるほか、ビタミンやミネラルなどの栄養素も積極的に摂っていきましょう。免疫力を高める下記のような食材もおすすめです。
免疫力を高める食材
- 緑黄色野菜や果物などビタミンをたっぷり含む食材
- ヨーグルトや味噌などの発酵食品
- 大豆、乳製品、肉、魚、卵などの良質なタンパク質
- 生姜やにらなど体を温める食材
子どものインフルエンザを防ぐ対策⑤
適度な湿度に保つ
インフルエンザウイルスは湿度が高い環境に弱いという特徴があります。また湿度が低いと喉や気道が乾燥し、ウイルスの侵入を防ぐ機能が低下してしまいます。そのため室内は適度な湿度を保つようにしましょう。だいたい50〜60%前後に保てるといいですね。
湿度を上げる方法
- 加湿器を使用する
- 濡れたタオルや洗濯物を干す
- 水を貼った鍋やコップを置く
- 浴室のドアを開けておく
子どものインフルエンザを防ぐ対策⑥
こまめに換気する
冬なので少し億劫かもしれませんが、こまめな換気もインフルエンザ予防には効果的です。窓を開けて空気を入れ替える方法ももちろんいいですが、換気扇をうまく使うと寒さを最小限におさえられます。
子どものインフルエンザを防ぐ対策⑦
人混みを避ける
人が多い場所への不要不急の外出は控えましょう。特に寝不足のときや体が疲れているときなどは無理して外出しないでください。人混みに入るときは不織布マスクを着用しましょう。
子どものインフルエンザを防ぐ対策⑧
予防接種を受ける
予防接種を受けることも、インフルエンザ対策に効果的です。従来の注射で接種するワクチンの場合、子どもは1シーズンに2回の接種が推奨されているので、早めに予約して受けておきたいですね。2024年からは、1回の接種で十分な免疫が得られる点鼻薬タイプの生ワクチンも接種できるようになりました。
ワクチンは感染対策になるのはもちろん、感染したときの重症化を予防することもできます。
インフルエンザかな?と思ったら…
インフルエンザ対策をどれだけ行っていたとしても、感染してしまうときはあります。急な発熱など「これってインフルエンザかな?」という症状が表れたら、発熱後12〜48時間以内に病院を受診しましょう。受診のタイミングに迷ったときは、医療アプリ「キッズドクター」で看護師に無料で相談することもできます。悩んだときは参考にしてくださいね。