赤ちゃんが予防接種後に泣く・ぐずるのは副反応?いつもと違う泣き方のときどうする?

ワクチン・予防接種


生後2ヶ月からはじまる赤ちゃんの予防接種。接種後の赤ちゃんの様子がいつもと違うと、心配になりますよね。今回は予防接種後に赤ちゃんが泣く・ぐずるときの対処法や受診の目安についてご紹介します。

予防接種後に赤ちゃんが泣く・ぐずるのはなぜ?

予防接種をうけた赤ちゃんの体は、免疫を得るために細菌やウイルスと必死に戦っています。そのため予防接種後は、接種部位の腫れや発熱、倦怠感など、体に様々な変化(副反応)が起こります。

赤ちゃんはこの体の不調を言葉で表すことができないため、「なんだか体の調子が悪い」「いつもと違って気持ちが悪い」という違和感を、泣いたりぐずったりすることで表現しているのです。

赤ちゃんが予防接種後にいつもより激しく泣いたりぐずったりするのも、副反応の一種と言えるかもしれません。

予防接種後に泣く・ぐずると同時に起こりやすい副反応

予防接種後の赤ちゃんに起こりやすい副反応は、下記のとおりです。これらの症状があることでの不快感から、泣いたりぐずったりしている可能性もあります。

  • 接種部位の腫れ、赤み
  • 発熱

予防接種後にいつもより泣く・ぐずるのはいつまで続く?

予防接種の副反応は、だいたい1〜2日で症状が軽快することがほとんどです。そのため予防接種後の副反応による不快感で泣いたりぐずったりしているのであれば、接種後24時間程度でおさまり、いつもの機嫌に戻るでしょう。

ただし、予防接種後に泣いたりぐずったりが続く=絶対に副反応、というわけではありません。同じタイミングで別の感染症に感染してしまい、体調が悪い可能性もあります。いつもより機嫌が悪い状態が24時間以上続いたり、咳や鼻水など他の症状がある場合は、感染症を疑いましょう。

予防接種後に赤ちゃんが泣く・ぐずるときの対処法は?

予防接種の副反応は自然とおさまります。予防接種後に赤ちゃんが泣いたりぐすったりするときも、いつもどおりあやしていれば自然といつもの機嫌に戻るため、特別な対処は必要ありません。水分補給をしっかりさせて、安静にさせましょう。

熱がある場合は自己判断で解熱剤を飲ませたりはせず、快適に過ごせるよう布団の枚数を調節する、汗をかいたら着替えさせるなど、基本的なホームケアを行いましょう。

予防接種後の泣き・ぐずりで受診する目安は?

予防接種後、泣いたりぐずったりする以外に下記のような症状がある場合は、病院を受診しましょう。

  • 2日以上熱が続いている
  • 日に日に熱や腫れが悪化している
  • 水分がとれない
  • ぐったりしている


また下記のような症状がある場合は、まれに起こるショックやアナフィラキシーの可能性もあります。すぐに病院を受診するか、救急車を呼んでください。

  • 呼吸が苦しそう、呼吸が荒い
  • 意識が低下している

予防接種後の赤ちゃんの副反応で困ったら…

予防接種後の副反応は珍しいことではないとはいえ、赤ちゃんがずっと泣き続けたりいつもと様子が違ったりしたら不安になりますよね。ホームケアの方法や受診の目安がわからないときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」のチャット健康相談やオンライン診療が便利です。自宅にいながら医療従事者とつながることができますよ。不安なときは一人で悩みすぎず、プロに相談することも検討してくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

副反応