アデノウイルスは洗濯でもうつる!?ハイターが効くの?洗濯時の注意点まとめ!

子どもの病気


感染力がとても強いとされているアデノウイルス。洗濯でもうつることがあるのでしょうか?この記事ではアデノウイルスが洗濯でうつるのかや、ハイターを使った洗濯方法などをご紹介します。

アデノウイルスとは?

アデノウイルスは型が50種類以上あり、咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎(はやり目)を始めとしたさまざまな感染症を引き起こします。子どもの間で流行することが多いですが、感染力がとても強いためパパやママにも感染が広がることがあります。

アデノウイルスは洗濯でうつるの?

アデノウイルスは洗濯機での水洗いや天日干しだけでは死滅しないため、洗濯でうつることがあります。とくに感染している人が使ったタオルや衣類にはウイルスが付着しやすく、家族の洗濯物と一緒に洗うと感染が広がるリスクがあります

アデノウイルス感染中の洗濯で気をつけることまとめ

先にもご説明したとおり、アデノウイルスは洗濯でうつる可能性があります。洗濯の際には、以下のことに気をつけましょう。

1.感染している人の洗濯物を分ける

感染していない人の衣類にウイルスが付着するのを避けるために、洗濯物は分けて洗うのが安心です。ウイルスが付着している可能性がある洗濯物を最後に洗うようにしましょう。

2.衣類乾燥機を使う

アデノウイルスは熱に弱く、56度で30分以上加熱すると死滅するとされています。ただ衣類乾燥機の機種により乾燥時の温度が異なるため、取扱説明書などで確認してみるとよいでしょう。

3.汚染されているものは消毒してから洗濯する

洗濯前の消毒も家庭内感染を防ぐ効果があります。先述のとおりアデノウイルスは熱に弱く、90度以上の熱湯に5秒浸けることでも消毒できます。また次亜塩素酸ナトリウムを含んだ塩素系漂白剤での消毒も有効です。次からはハイターなど塩素系漂白剤を用いた洗濯方法をご紹介します。

アデノウイルスの洗濯でのハイターの使い方!

アデノウイルスが付着した衣類の消毒には0.05%の次亜塩素酸ナトリウムが有効とされています。ハイターを使った洗濯の手順は以下のとおりです。

ハイターを使った洗濯方法

  1. ペットボトルキャップ4杯(約20mL)のハイターを2Lのペットボトルに入れる
  2. ハイターを入れたペットボトルに水を加えて全部で2Lになるようにする
  3. ふたを閉めてよく振る
  4. 洗濯物が浸かる大きさの洗面器や袋などに作成した消毒液を入れる
  5. 洗濯物を消毒液に30分ほど浸したあと、水洗いしてから洗濯機に入れる
  6. いつもと同じように洗濯機を回す


アデノウイルスの洗濯でのハイターを使うときの注意点

ハイターはアルコールの消毒剤が効かないウイルスにも使えて便利ですが、使用時には以下のことに注意してください。

1.色柄物には使わない

ハイターには漂白作用があるので、色柄物に使うと色落ちする可能性があります。また素材によっては傷むこともあるので、ハイターでの消毒が難しそうな場合は、先にご紹介した熱湯消毒を検討してみましょう。

2.ワイドハイターでは消毒できない

衣料用漂白剤である「ワイドハイター」は、酸素系の漂白剤で次亜塩素酸ナトリウムは含まれていません。名称はハイターとよく似ていますが、アデノウイルスの消毒剤としては使えないので、注意しましょう。

アデノウイルスのホームケアに悩んだら…

アデノウイルスに感染すると、高熱や喉の痛み、目やになどさまざまな症状があらわれることがあるため、感染対策以外でも悩むことがあるかと思います。そんなときは医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師と個別チャットでやり取りでき、予防方法はもちろんホームケア方法についてもアドバイスをもらえます。無料で相談できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

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