子どもが風邪で目やにが出るのはなぜ?ケア方法や受診の目安は?

子どもの病気


子どもが風邪をひいて目やにが出ていると、どのようにケアしたらいいのか気になりますよね。そこでこの記事では、子どもが風邪で目やにが出るのはどうしてなのか、目やにが多いときのケア方法や受診の目安などをご紹介します。

子どもの風邪の症状は?

子どもの風邪の主な症状は発熱、咳、鼻水、鼻づまり、喉の痛みなどですが、目やにが出ることもあります。どの症状も重症化することはほとんどありませんが、10日以上続くことがあります。

子どもが風邪をひくと目やにが多く出るのはなぜ?

風邪をひいたときに目やにが出るのは、鼻づまりで鼻の通りが悪くなり、涙が目にたまってしまうからです。そもそも涙は泣いたときに出るだけでなく、目を乾燥から守るために常に分泌されています。通常は涙腺から分泌された涙が鼻に流れて落ちていきますが、風邪で鼻がつまっていると涙の行き場がなくなります。そのため、目の内側や外側にたまった涙が乾燥して、目やにが多くなるのです。

子どもが風邪で目やにが増えたときのケア方法は?

子どもが風邪をひいて目やにが増えたときは、次のような方法でケアをしてみてくださいね。

鼻水を取り除く

まずは根本的な原因である鼻づまりを改善するために、鼻水をこまめに取り除きましょう。子どもが鼻をかめない場合は、鼻吸い器や鼻水吸引機、綿棒などを使ってママやパパが取り除いてあげてください。

その際、鼻の粘膜を傷付けないように頭をしっかり固定することが大切です。嫌がって動く場合はママやパパの足の間に子どもを寝かせ、ひざや太ももで両手を押さえるといいでしょう。また、鼻吸い器のノズルや綿棒を鼻の奥まで入れ過ぎないように気を付けてくださいね。

鼻を温める

鼻づまりの改善には、鼻を温めるのもおすすめです。粘膜の腫れが治まるので、鼻のつまりが和らぐことがあります。温めたタオルを鼻の付け根に置いたり、お風呂で湯気を吸わせたりするといいでしょう。鼻にタオルを乗せるときはタオルがずり落ちて鼻の穴を塞いでしまうおそれがあるため、必ず近くで見守ってあげてください。

上半身を起こして寝かせる

寝るときは上半身を少し高くしてあげると、鼻が通りやすくなります。頭から背中のあたりにバスタオルやクッション、毛布などを入れて調整してあげましょう。抱っこで寝かせられるときは、抱っこをしてあげるのもいいですよ。

目を清潔に保つ

目やにが出たら、できるだけこまめに拭き取って目を清潔な状態に保つことも大切です。清潔なガーゼをぬるま湯に浸して、やさしく拭き取ってあげましょう。目頭に目やにが溜まっているときは、綿棒を湿らせてそっと取り除いてください。

子どもは目やにが気になったり痒みを感じたりして、かきむしってしまうことがあります。目の粘膜を傷つけないように爪は短く切っておき、こまめに手洗いさせることも忘れないでくださいね。

子どもが風邪で目やにがひどいときは何科を受診する?受診の目安は?

風邪をひいて目やにがひどいときは、小児科を受診しましょう。眼科へ行ったほうがいいのか迷うかもしれませんが、そもそもの原因である風邪による鼻づまりの症状を診てもらうためにも、小児科を受診するのがおすすめです。

目やにの量がそれほど多くなく、発熱やそのほかの症状がなければ、そのまましばらく様子をみても問題ありません。風邪が治るにつれて、目やにも自然とおさまっていきます。

子どもの風邪や目やにはオンライン診療でも

子どもは頻繁に風邪をひくので、その度に病院へ連れて行くのは大変ですよね。目やにの症状があるときは、どのくらいの量が出ていたら病院へ行くべきか悩むこともあるかもしれません。そんなときは、小児に特化した医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けることができ、症状に応じたホームケアの方法も教えてもらえます。困ったときはぜひ利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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