高校生でも夜尿(おねしょ)が治らないときはどうする?

夜尿症


高校生になっても夜間のおねしょが続いていると、本人も保護者もつらいことがあるかもしれません。この記事では、高校生になってもおねしょが続くことがあるのか、どのように対処したらいいのかなどをご説明します。

高校生でもおねしょが続くことはある?原因は?

5歳以上で1ヶ月に1回以上おねしょがあることがが3ヶ月続いている状態のことを「夜尿症」といいます。高校生になってもおねしょが続いている場合は、この夜尿症と診断されて治療が必要になることが多いでしょう。

夜尿症は年齢とともに自然と治っていくことも多いですが、12~14歳で2~3%、15歳以上で1~2%ほどの割合の人が夜尿症を持っています。

夜尿症の原因は保護者の躾や育て方、本人の性格などではありません。体の機能の問題であることがほとんとです。夜尿症の主な原因は下記の3つで、これらが複数組み合わさることもあります。

・睡眠から覚醒する力が弱く、尿意を感じても起きられない
・膀胱の容量が小さいなどの理由で、睡眠中に膀胱に尿を溜めていられない
・ホルモンの分泌量が少ないなどの理由で、睡眠中に尿が作られ過ぎてしまう

まれではありますが、中枢神経の発達の遅れ、腎臓疾患などが原因になることもあります。

高校生のおねしょを治すにはどうする?

高校生になってもおねしょが続く場合は、小児科か泌尿器科を受診して治療を受けましょう。夜尿症は成長とともに自然と治っていくこともありますが、治療を行うことで治癒までのスピードが早まります。またまれに大人になっても夜尿症が治らないケースもあるので、早めに受診して治療を行うのが安心です。

夜尿症の治療方法には、寝る前の水分摂取量を減らす、就寝時間を一定にするなどの生活改善や、薬の服用などがあります。
生活改善というと一見簡単そうですが、これまでの生活リズムや習慣を変えるのはなかなか大変なことです。個人で取り組むのには限界がありますし、ストレスもかかります。医師の指導のもと、二人三脚で取り組んでいくことが大切です。

夜尿症の治療方法や検査については以下の記事により詳しくまとめています。

夜尿症の受診はオンラインでも

夜尿を治すためには受診が大切ですが、周りに通院していることが知られたくないということもありますよね。また勉強や部活などが忙しく、なかなか通院の時間がとれないこともあるかもしれません。そんなときは、自宅からオンラインで受診するというのも一つの方法です。オンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、夜尿症に関する相談も受け付けています。対象年齢はなく、診察には健康保険証や医療証が適用されます。現役の医師が親身になって対応するので、ひとりだけ、または家族のなかだけで悩み過ぎず、ぜひ早めに相談してくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

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