子どもが鼻水・鼻づまりで寝れないときの対処法は?

子どもの病気


子どもによくみられる鼻水や鼻づまり。症状がひどい場合は寝れないこともあるので、少しでも楽にしてあげたいと思いますよね。そこでこの記事では、子どもが鼻水や鼻づまりで寝れないときの対処法をご紹介します。

鼻水・鼻づまりが夜ひどくなるのはなぜ?

夜に鼻水や鼻づまりがひどくなる理由のひとつは、副交感神経の影響です。副交感神経には体をリラックスさせる作用があります。夕方から夜は副交感神経が優位に働くため、鼻の粘膜が拡張したり空気の通る道が狭くなったりして鼻づまりが強くなりやすくなります。

また花粉症などアレルギーによる鼻水や鼻づまりの場合は、免疫細胞の働きも関係しています。アレルギー反応が起こる原因とされている免疫細胞は、夜寝るときに活発になる傾向があります。そのため、アレルギーによる鼻水や鼻づまりの症状は、夜に強くなると考えられています。

子どもが鼻水・鼻づまりで寝れないときの対処法5選

ここからは子どもが鼻水や鼻づまりで寝れないときの対処法をご紹介します。寝れない日が続くと、疲れやすくなる、集中力が下がるなど日常生活に支障をきたすこともあるので、しっかりケアをしてあげましょう。

鼻水を取り除く

自分で鼻をかめない子どもの場合は、鼻吸い機や綿棒で鼻水を取り除いてあげましょう。鼻の粘膜を傷つけないように、頭をしっかり固定すること、鼻吸い機のノズルや綿棒を強く押し当てないことが大切です。動いてしまうときはママやパパの足の間に子どもを寝かせ、ひざや太ももで両手を押さえて上からのぞき込むようにすると鼻水を取り除きやすくなります。頭が固定できたら、下記の方法を参考に鼻水を取り除いてあげてください。

鼻吸い機を使う方法

  1. 鼻吸い機のノズルを顔に対して垂直に当てる
  2. ゆっくり回しながらよく吸えるポイントを探す
  3. 耳への負担を軽くするため何回かに分けて吸い取る


綿棒を使う方法

  1. 細めの綿棒を用意する
  2. 綿棒の先端にベビーオイルをつける
  3. 鼻の入り口付近にある鼻水をやさしく拭き取る


鼻をあたためる

鼻をあたためると粘膜の腫れがおさまり、鼻づまりが和らぐことがあります。お風呂の湯気やお湯の蒸気を吸わせたり、鼻の頭を蒸しタオルであたためたりするといいでしょう。鼻をあたためると、鼻水も取り除きやすくなります。

部屋を加湿する

空気が乾燥していると、鼻水の水分が奪われて固まり鼻が詰まりやすくなります。部屋の湿度を40~60%ほどに保てるように加湿器を使ったり洗濯物を室内に干したりしましょう。浴室のドアを開けたままにすることでも湿度を高めることができます。

空気清浄機を使用する

花粉やハウスダストなどのアレルギーで鼻水や鼻づまりの症状がある場合は、空気清浄機で室内の空気をきれいにするのもおすすめです。濡れた雑巾で床を掃除すると、花粉やハウスダストの除去効果が高まります。

上半身を起こして寝かせる

寝るときは上半身を高くすると鼻が通りやすくなります。枕やバスタオルなどで上半身を少し起こしたり、縦抱きで抱っこをして寝かしつけたりするといいでしょう。

子どもの鼻水・鼻づまりはオンラインで受診もできます

夜寝れないほど鼻水や鼻づまりがひどいと心配になることもあるかと思います。とはいえ、そのたびに病院に連れて行くのは大変ですよね。そんなときは、小児の医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けられます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア