冬も子どものあせもに注意!原因や対策は?

子どもの病気


あせもには夏のイメージがあるかもしれませんが、冬も子どものあせもに注意が必要です。この記事では冬のあせもの原因や対策、ケア方法などをご紹介します。

子どものあせもの原因は?

あせもは、汗をかいて汗の通り道である汗腺が詰まることによって起こります。かいた汗をそのままにしていると、汗や汚れが汗腺を塞いでしまい炎症が起こるのです。子どもは汗っかきなうえに汗腺や肌のバリア機能が未熟なため、あせもが起こりやすいとされています。

子どもは冬でもあせもができるの?

冬は気温が低く汗をかきにくい季節ではありますが、暖房が効き過ぎている部屋で過ごしたり厚着をさせたりして汗をかくと、あせもができやすくなります。また冬は空気が乾燥していて肌トラブルが起きやすいため、一度あせもができるとしばらく続くことがあります。

冬のあせもを予防するには?

冬のあせもは適切に対策をすることで予防できます。ここからは、冬のあせも対策をご紹介します。

部屋の環境を整える

子どもは体温が高めなので、冬に大人がちょうどいいと感じる温度でも暑がることがあります。冬場の室温は23~25℃くらいを目安に設定し、暑がっていたら調整してください

また肌の乾燥を防ぐために部屋を加湿することも大切です。加湿器を使用したり洗濯物を室内に干したりして、湿度を60%くらいに保つようにするとよいでしょう。

服を着せすぎない

厚着をすると通気性が悪くなり汗が蒸発しにくくなるので、あせもができやすくなります。大人と同じか1枚少なめを目安にして服を着せすぎないようにしましょう。汗の蒸発をスムーズにするために、吸湿性のよい綿100%素材の下着を選ぶのもいいですね。

汗を放置しない

汗を放置すると汗腺が詰まってあせもができやすくなります。冬でも汗をかいたらすぐに拭いたり、下着をこまめに交換したりしましょう

肌を保湿する

先にもご説明したとおり肌のバリア機能が未熟な子どもは、乾燥すると肌トラブルが起きやすくなります。そのため、汗を拭いたり洗い流したりした後にしっかり保湿をすることで、あせもの予防につながります。保湿には低刺激のローションタイプやクリームタイプの保湿剤がおすすめです。ワセリンのような軟膏タイプの保湿剤は汗腺を塞いでしまうことがあるので、汗をかきやすい子どもはできるだけ避けたほうがよいでしょう。

冬にあせもができたらどうする?

冬にあせもができたときは、下記の方法を参考にケアをしてあげましょう。

肌を清潔に保つ

あせもができた後も肌を清潔に保つことは大切です。すぐに汗を拭く、こまめに着替えるなどの対策をとりましょう。

痒みがあるときは冷やす

あせもの範囲がせまい場合は、タオルやハンカチで包んだ保冷剤などで冷やすことで痒みが和らぐことがあります。冷やすときは長時間同じ場所に保冷剤を当て続けないようにしてください。強く掻くと肌が傷つくことがあるので、爪を短く切っておきましょう。

症状がよくならない場合は受診する

あせもは適切にケアをすれば自然に治ることがほとんどですが、適切にケアをしないと悪化することもあります。治療が必要になる場合もあるので、下記のような症状があるときは早めに受診しましょう

  • 掻きむしって肌が傷ついている
  • 痒みや痛みが強い
  • 広範囲にあせもができている
  • 自宅でケアをしても症状が改善しない


このような症状がみられるときは、あせもではなくアトピー性皮膚炎やカンジダなどほかの皮膚疾患の可能性もあります。見分けがつかないときも早めに受診すると安心です。

子どものあせもはオンラインで相談

冬にあせもができると心配になることもあるかもしれません。とはいえ、感染症が流行っているときや寒い時期にわざわざ病院に相談に行くのは大変ですよね。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で診察を受けられ、医師が必要と判断した場合は薬も処方されます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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