子どもが風邪をひきやすいのはなぜ?ひきにくくするための方法10選!

子どもの病気


ママ・パパを悩ませる子どもの風邪。夜中も看病をしなくてはいけなかったり、仕事や家事に支障をきたしたりして大変ですよね。そこでこの記事では、子どもが風邪をひきやすい理由や、風邪をひきにくくする方法をご紹介します。

子どもが風邪をひきやすいのはなぜ?

子どもが風邪をひきやすいのは、体が未熟で抵抗力が低く、ウイルスに対する抗体をほとんど持っていないためです。また子どもは感染対策を徹底することが難しく、保育園や幼稚園で集団生活を送っていると特に風邪をひきやすくなってしまいます。

子どもが風邪をひきにくい体を作る方法3選!ー生活編ー

子どもが風邪をひきにくくするためには、丈夫な体を作り免疫力を高めることが大切です。免疫力を高める方法を3つご紹介します。

バランスのよい食事をとる

バランスのとれた食事は免疫力を向上させます。三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質のほか、ビタミンやミネラルなども適切に摂取しましょう。また下記の食品は免疫力を高める効果が期待できるとされています。積極的に食事に取り入れましょう。

  • タンパク質を含む食品(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など)
  • 発酵食品(ヨーグルト、納豆、みそなど)
  • 食物繊維を含む食品(さつまいも、かぼちゃ、きのこ類など)
  • オリゴ糖を含む食品(玉ねぎ、ゴボウ、バナナなど)
  • ビタミンを含む食品(緑黄色野菜、柑橘類、イチゴ、キウイなど)

しっかり睡眠をとる

風邪をひきにくい体を作るためには十分な睡眠が欠かせません。早寝早起きをして生活リズムを整え、質の高い睡眠がとれるようにしましょう。夕飯やお風呂は早めに済ませ、寝る前は落ち着いて過ごすようにすることでスムーズに入眠できるようになります。

適度に運動する

適度な運動は自律神経を整えて免疫力を向上させるといわれています。家にこもってばかりで運動不足にならないように、散歩や外遊びなど日常的にできる範囲でたくさん体を動かせるようにするといいでしょう

子どもが風邪をひきにくくするための方法7選!ー感染対策編ー

ここからは子どもが風邪をひきにくくするための感染対策をご紹介します。集団生活を送る場所だけでなく、ママ・パパからうつることもあるので家族みんなで取り組みましょう。

帰宅後は手洗い、うがいをする

手洗い・うがいは風邪対策に有効です。手を洗うときは石鹸を使い、指の間や爪の間、手の甲、手首なども念入りに洗いましょう。流水でよくすすいだ後は、清潔なタオルやペーパータオルで水気をしっかり拭き取ってくださいね。アデノウイルスなどアルコール消毒が効かないウイルスもあるので、手を洗うことが大切です。

マスクを着用する

マスクはウイルスの侵入を完全に防げるわけではありませんが、飛沫感染をある程度予防できます。また喉や鼻の乾燥を防いだり、手で口や鼻を触る機会を減らしたりして風邪をひきにくくする効果もあります。

人混みを避ける

人と接触する機会が多いと風邪をひきやすくなります。そのため風邪が流行しているときは、人が多い場所への外出は控えましょう。どうしても人混みへ入らなくてはいけないときは不織布製のマスクを着用し、短時間で用事を済ませるようにするなどの対策をしてくださいね。

家族で食器やタオルを共有しない

家族で食器やタオルを共有することでも風邪がうつってしまうことがあります。普段から一人ひとり別のものを使うようにしておくと、急に家族が風邪をひいたときにも安心です

部屋の湿度を適切に保つ

空気が乾燥すると鼻や喉のバリア機能が低下して風邪をひきやすくなります。部屋の湿度が50~60%くらいになるように、加湿器などで調節しましょう。洗濯物や濡らしたタオルを室内に干したり、観葉植物を置いたりすることでも加湿できます。

よく触る場所を消毒する

風邪は接触感染でもうつります。テーブルや電気のスイッチ、トイレの洗浄ボタン、リモコンなど家族がよく触る場所をこまめに消毒しましょう。なかにはアルコールの消毒剤が効きづらいウイルスもいるので、塩素系漂白剤(キッチンハイターやブリーチなど)を約0.02%の濃度に薄めて作った消毒液を使うのがおすすめです。

消毒液は、2Lのペットボトルにキャップ2杯(約10ml)の塩素系漂白剤を入れ、水を加えて全部で2Lになるようにすれば簡単に作ることができます。

こまめに換気する

換気も風邪の予防に効果的です。対角にある窓やドアを2ヶ所開けると効率よく換気できます。冬場は室内の温度が下がらないように、暖房器具を使いながら換気するようにしましょう。換気扇を常時運転することでも最低限の換気量を確保できます。

子どもの風邪はオンライン診療で

どれだけ感染対策をしていても、抵抗力の弱い子どもは頻繁に風邪をひいてしまいます。子どもがつらそうにしていると心配になりますが、風邪をひくたびに病院に行くのは大変ですよね。そんなときは、オンライン診療が受診できるアプリ「キッズドクター」が便利です。自宅にいながら、スマホのビデオ通話で医師の診察を受けられます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 吉年俊文
日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児栄養消化器肝臓学会認定小児栄養消化器肝臓認定医。2021年東京慈恵会医科大学大学院博士課程修了。2024年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院臨床疫学修士課程。現在はトロント大学・トロント小児病院消化器肝臓栄養部門の臨床フェロー。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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