子どもの下痢の受診目安は?

子どもの病気


子どもが下痢をすると 、しばらく休ませながら様子を見ても良いのか、病院で受診した方が良いのか悩むこともあるかと思います。こちらの記事では、子どもが下痢のときに病院を受診する目安や急いで受診した方が良いときなどをご紹介します。

子どもの下痢が起こるのはどんなとき?原因は?

下痢は、腸内で水分がうまく吸収できず、便で排出される水分量がいつもより多くなることで起こります。下痢が起こる原因は、ウイルスへの感染、食中毒、食物アレルギー、腸の病気、食べ過ぎ、ストレスなど様々です。
水分補給をしながら安静にしていれば落ち着くこともありますが、場合によっては病院での受診と適切な治療が必要なこともあります。

具体的にどのようなときに受診すべきか、次の章から見ていきましょう。

子どもの下痢の受診の目安は?

子どもに下痢の症状があり、つらそうな状態が続いている、ケアの仕方がわからないなど困ったときは、基本的にいつ受診しても構いません。受診して必要な治療やケアをしてもらうことで回復が早まる場合もあるため、心配なことがあるときは受診しておくと安心です。

特に下記のような症状があるときは、診察時間内にできるだけ早めに受診するようにしましょう

  • 下痢が3日以上続く
  • 便に血が混ざっている
  • 強い腹痛がある
  • 便が白く濁った色をしている
  • 発熱がある
  • 嘔吐している
  • 同じ食べ物を食べた人も下痢になった
  • 1日に何度も下痢がある


こんな症状があるときは速やかに受診しよう

下記のような症状があるときは、下痢によって脱水症状を起こしている可能性があります。夜間や休日など医療機関の診療時間外であっても速やかに受診するようにしてください

  • ぐったりしている、元気がない
  • 水分が十分に摂れない
  • 涙が出ない
  • 皮膚や唇が乾燥している
  • ぼんやりして眠りがち
  • 熱があるのに汗をかいていない
  • おしっこが長時間でない、色が濃い


しばらく様子を見ても良いのはこんなとき

下痢以外の症状がなく、元気で水分が摂れており、尿もいつも通り出ているようであれば、しばらく様子を見ても構いません。
下痢の症状があるときは、水分がいつもよりも多く体の外に排出されている状態なので、脱水症状にならないよう、水分補給を意識的に行うようにしてください

様子を見ている間に心配な症状が出てきたり、3日以上下痢が続いたりする場合は、医療機関を受診しましょう

子どもの下痢で悩んだらオンライン診療でも

下痢の症状があると「医師に診てもらいたいけど病院に連れて行く間に症状が悪化したらどうしよう…」など、通院が心配なこともあるかと思います。そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。家にいながら診察を受けられるので、移動時間や待ち時間のトイレの心配もありません。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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