胃腸炎を予防しよう!子どもがいる家庭で取り組みたい感染対策4選!

子どもの病気


嘔吐や下痢などつらい症状があらわれる胃腸炎。子どもはもちろん、ママやパパもできるだけ感染しないように予防したいですよね。そこでこの記事では、子どもがいる家庭で取り組みたい胃腸炎の感染対策をご紹介します。

胃腸炎はうつるの?感染の原因は?

胃腸炎には、人にうつる可能性がある感染性のものと、うつらない非感染性のものがあります。子どもの胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなど感染性であることが多く、感染対策をしっかりしていないと家族や周りの人にうつりやすいです。感染性胃腸炎はウイルスに汚染された食品を食べたり、ウイルスがついた手で口に触れたりすることで引き起こされます。

胃腸炎は家庭内で感染が広がりやすい!

胃腸炎を引き起こすウイルスは感染力がとても強いため、家族の一人が感染するとあっという間に家庭内で感染が広がります。特に子どもは抵抗力が低くウイルスに感染しやすいので、家族全員で予防に取り組みましょう。

子どもがいる家庭でできる胃腸炎の予防対策4選!

ここからは、子どもがいる家庭でできる胃腸炎の予防対策をご紹介します。

こまめに手を洗う

手についたウイルスを落とすには手洗いが有効です。食事の前やトイレの後、調理の前後、おむつ交換後などこまめに手を洗いましょう。手を洗うときは石鹸を使用し、指の間や指先、手の甲なども丁寧に洗うことが大切です。流水でしっかりすすいだ後は、清潔なタオルやペーパータオルで水気を拭き取りましょう。

よく触る場所を消毒する

ドアノブや電気のスイッチ、トイレの洗浄ボタン、テーブルなど家族がよく触る場所にはウイルスが付着しやすいです。接触感染を予防するために、こまめに消毒しましょう。ノロウイルスやロタウイルスにはアルコールの消毒剤が効きづらいので、次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤を薄めて消毒するのがおすすめです。

食器やタオルの共有を避ける

食器やタオルを家族で共有することでも感染が広がることがあります。食器やタオルは一人ひとり専用のものを用意し、なるべく家族で共有しないようにしましょう。

食品をしっかり加熱する

ウイルスで汚染された食品からの感染を防ぐには加熱が効果的です。食品の中心部までしっかり火が通るように、中心温度85℃以上で90秒以上加熱しましょう。

胃腸炎かな?と思ったら…

先にもご説明した通り、胃腸炎は家庭内で感染が広がりやすいため、どれだけ気をつけていてもかかってしまうこともあるかと思います。「胃腸炎かな?」と不安なときは、看護師に相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットでやりとりでき、受診の目安やホームケア方法を教えてもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 吉年俊文
日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児栄養消化器肝臓学会認定小児栄養消化器肝臓認定医。2021年東京慈恵会医科大学大学院博士課程修了。2024年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院臨床疫学修士課程。現在はトロント大学・トロント小児病院消化器肝臓栄養部門の臨床フェロー。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア