プール熱(咽頭結膜熱)はどれくらいで治る?早く治る治し方はある?
夏に流行する感染症はいくつかあり、「プール熱(咽頭結膜熱)」もその一つです。もし子どもが感染したら、何日くらいで治るのか気になりますよね。そこでこの記事では、プール熱の治し方やどれくらいで治るかなどについてご紹介します。
プール熱(咽頭結膜熱)とは?
プール熱は、アデノウイルスの感染によって起こる夏風邪の一種です。正式には「咽頭結膜熱」といいますが、プールで感染者との接触やタオルの共用によって感染することがあるため、プール熱と呼ばれています。
プール熱にかかると、主に以下のような症状があらわれます。
- 高熱
- 喉の痛み
- 目の痛み、かゆみ
- 目の充血
- 目やに
プール熱の治し方は?
プール熱を根本的に治すための特別な薬はありません。熱や喉の痛みといった症状を和らげるための対症療法を行いながら、自然に治るのを待ちます。
目の痛みや充血などに対しては点眼薬、高熱が続くときは解熱剤が処方されることがあります。自己判断で市販の点眼薬や解熱剤を使用するのは避けましょう。
プール熱はどれくらいで治る?
プール熱は、発症から5日前後で治ることがほとんどです。ただし、治るまでの日数には個人差があります。
なお、プール熱は「学校保健安全法」で第二種感染症に指定されていて、「主要症状が消失した後2日を経過するまで」は出席停止と定められています。そのため、治った後も2日間は幼稚園や保育園、小学校を休むことになります。
プール熱を早く治すにはどうする?
前述の通り、プール熱を根本的に治療する薬はないので、早く治すためにはとにかく安静に過ごすことが基本です。以下のポイントも参考にしながら、体をしっかり休ませてあげてくださいね。
十分な睡眠をとれるように工夫する
高熱や喉・目の痛みによって眠れなかったり、暑さで寝苦しかったりすると、なかなか体が休まらず回復が遅れることもあります。脇の下や首を冷やす、加湿する、部屋の温度を調整するなどして、しっかり睡眠をとれるように工夫しましょう。
こまめに水分補給する
発熱による脱水を防ぐために、こまめに水分補給をしましょう。口の中がうるおうことで、喉の痛みも和らぎます。水や麦茶、子ども用のイオン飲料など、刺激が少なく冷たい飲み物は喉が痛くても比較的飲みやすいので、子どもが欲しがるものを飲ませてあげてくださいね。
食べられるものを食べさせる
食欲がないときに無理に食べさせると、かえって体力を消耗させてしまうこともあります。子どもが欲しがるものや、うどんやおかゆなど消化がよいもの、フルーツやゼリーなど喉が痛くても食べやすいものを少しずつ与えるようにしましょう。
プール熱のホームケアに悩んだら…
プール熱は子どもによって症状がさまざまで、程度や続く期間も違うため、いざ感染するとホームケアの方法に悩むこともあるかもしれません。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。チャット形式で看護師に無料で相談でき、個別にアドバイスがもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。