予防接種後に赤ちゃんが下痢や嘔吐…病院を受診したほうが良い?
予防接種後の赤ちゃんには様々な体調の変化が起こることがあります。下痢や嘔吐の症状があるときはどうすれば良いのでしょうか?対処法や受診の目安をまとめました。
赤ちゃんは予防接種後に下痢や嘔吐をすることがあるの?
予防接種後にあらわれる様々な症状のことを「副反応」といいます。予防接種は細菌やワクチンを弱めたり無毒化したりしたもので作られているので、接種すると体が感染したときと似たような状態になり、症状があらわれることがあるのです。
よくある副反応は発熱や倦怠感ですが、下記の予防接種を受けると、下痢や嘔吐の症状が出ることもあります。下記以外の予防接種を受けた後に赤ちゃんが下痢や嘔吐をするときはワクチンの副反応ではない可能性もあるので、他の症状がないかを確認し、症状が続くようであれば病院を受診しましょう。
下痢の副反応がある予防接種
- ロタウイルスワクチン
- ヒブワクチン
ロタウイルスは5%未満、ヒブワクチンは約8%の人に下痢の副反応が起こります。
嘔吐の副反応がある予防接種
- ロタウイルスワクチン
5%未満の人に嘔吐の副反応が起こります。
ロタウイルスワクチンは経過に注意
まロタウイルスワクチン接種後に、まれにですが腸重積症のリスクが高まることが報告されています。腸重積症は腸の一部が隣接する腸管にはまり込み、腸の血流が悪くなる病気で、すみやかな治療が必要です。
予防接種を受けてから約1~2週間の間に「突然はげしく泣く」「定期的に不機嫌になる」などの腹痛を疑う症状や、「嘔吐」「血便」「ぐったりして顔色が悪い」などの症状がひとつでもみられた場合、いつもと様子が違うと感じた場合は、すみやかに病院を受診しましょう。
赤ちゃんが予防接種後に下痢・嘔吐をしたときの対処法
予防接種の副反応で下痢や嘔吐が起こっている場合は、2日ほど経てば自然と症状がおさまります。特別な対処は必要ないので、安静にさせて様子を見ましょう。水分補給はしっかりと行ってください。
赤ちゃんの予防接種後の下痢・嘔吐で病院を受診するタイミング
赤ちゃんが下記のような状態の場合は、病院を受診してください。
- 水分をとれていない
- 尿が出ない
- 機嫌が悪い
- ぐったりしていて顔色が悪い
- 症状が3日以上続いている
- 突然激しく泣く
- 血便が出る
- いつもと様子が違う
赤ちゃんの予防接種後の下痢や嘔吐で不安なときは…
予防接種後の赤ちゃんに副反応が起こるのはめずらしいことではありませんが、いつもと様子が違うと不安になりますよね。ホームケアの方法や受診のタイミングがわからないときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に無料で相談できる「チャット健康相談」や、医師の診察が受けられる「オンライン診療」で、自宅にいながら医療従事者とつながることができます。困っているときはひとりで悩みすぎずプロに相談してくださいね。