プール熱(咽頭結膜熱)はプールでうつるの?プールに入っていなくても感染する?
発熱やのどの痛み・目やにがたくさん出るなどの症状があらわれる「プール熱」。この記事では、プール熱はプールに入っていなくても感染するのかや、感染したときの家庭での過ごし方をご紹介します。
プール熱とは?
プール熱はアデノウイルスが引き起こす感染症で、正式には「咽頭結膜熱」といいます。いわゆる夏風邪のひとつで、感染すると以下のような症状があらわれます。
- 38~39℃程度の高熱
- のどの痛み
- 目の充血、痛み、かゆみ、目やに
プール熱はプールでうつるの?
プール熱は感染した人の唾液などの飛沫や、ウイルスがついたものに触れることでうつります。そのため、感染者が入ったプールの水や、プールの後に体を拭くタオルを使いまわすことから感染が広がることもあります。
プールに入っていないのにプール熱!なぜ起こる?
プール熱の原因となるアデノウイルスは前述のとおり飛沫や接触で感染が広がるため、プールに入っていなくても感染することがあります。
プールに入っていないのにプール熱に感染した場合、感染者と食器やおもちゃを共有したり、感染者が触ったドアノブや電気のスイッチなどを触ったりと、日常生活のどこかでウイルスに触れたと考えられます。
プール熱は潜伏期間が2〜14日あり、症状がなくなってからも3~4週間はウイルスの排泄が続きます。そのため子どもが集団で生活している保育園などでは、どんなに感染予防対策していても感染が広がることがあります。
プール熱に感染したときの対処法まとめ
子どもがプール熱に感染したら、普段のかぜと同じようにホームケアをしてあげましょう。目の症状がひどいときは、目の周りも優しくケアしてあげてくださいね。プール熱に感染したときの対処法をまとめました。
食べられるものを食べさせる
プール熱に感染すると、高熱やのどの痛みで食欲がなくなることがあります。そんなとき無理に食べさせようとする必要はありません。子どもが食べたがるもの、食べられるものを食べさせてあげるようにしましょう。栄養面が気になるかもしれませんが、体調が回復すれば食欲も出てくるのでそこまで心配する必要はありません。
こまめに水分補給
食事はそこまで気にする必要はないですが、水分が摂れないと脱水を起こす可能性があるので水分は意識的に摂らせるようにしましょう。お茶や湯冷まし、子ども用のイオン飲料などがおすすめです。オレンジジュースなどの酸味が強い飲み物はのどにしみることがあるので、避けるほうが安心です。
湿ったガーゼで目の周りを拭き取る
目やにがひどい場合は、湿らせたガーゼやタオルで優しく拭き取ってあげましょう。ゴシゴシこすらず、目頭からガーゼやタオルを押し付けるようにして拭き取ります。
プール熱のホームケアに悩んだら…
プール熱に感染すると様々な症状があらわれることがあり、ホームケアの方法に迷うこともあるかと思います。そんなときは子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャット形式で看護師に無料で相談できるので、困ったときは検討してみてくださいね。