子どもがインフルエンザになったときに気をつけること5選!
子どもがインフルエンザにかかると「風邪と同じケアで大丈夫かな?」と不安になりますよね。インフルエンザと風邪は似ている部分もありますが、症状の表れ方や受診のタイミングなどが異なります。そこで今回は、子どものインフルエンザで気をつけることをご紹介します。
子どものインフルエンザの症状は?
子どもがインフルエンザにかかると、以下のような症状が表れます。
- 38℃以上の急な発熱
- 筋肉痛、関節痛
- 頭痛
- 咳
- 鼻水
- 喉の痛み
- 下痢、嘔吐
鼻水や喉の痛みが表れたのちに発熱することが多い風邪とは違い、インフルエンザの多くは急に38℃以上の高熱が出ます。子どもは重症化するリスクもあるので、ホームケアも風邪より手厚く行いましょう。
子どもがインフルエンザになったときに気をつけること5選
基本的なホームケアは風邪をひいたときと同様ですが、特に気をつけたいことやインフルエンザならではの注意点を5つご紹介します。
1. 脱水に気をつける
インフルエンザで高熱が出て汗をかいたり、嘔吐や下痢を繰り返したりすると、脱水を起こしやすくなります。食欲がないときに無理に食事をとらせる必要はありませんが、脱水を防ぐために水分や塩分はしっかり補給させましょう。アイスやジュース、ゼリーなど子どもが好むものからの補給でかまいません。
以下は脱水を起こしたときに見られる症状の一例です。気になる症状がある場合は、早めに病院を受診してください。
- 水分がとれずおしっこが出ていない
- 泣いても涙が出ない
- 口の中や唇が渇いている
- 汗をかかない
2.異常行動に気をつける
子どもがインフルエンザにかかると、ごくまれに以下のような異常行動を起こすことがあります。
- 突然外に出ようとする
- 意味不明なことを言う
- 急に走り出す
- 泣きながら歩き回る
これらの異常行動はインフルエンザ治療薬の服用の有無に関係なく、発熱から2日以内に発現することが多いとされています。転落などの事故につながるおそれもあるので、発熱後2日間はとくに目を離さないようにしてください。1階の部屋で寝かせたり、玄関や窓を施錠したりすることも事故防止につながります。もし異常行動が見られた場合は、早めに病院を受診しましょう。
3. 受診するタイミングに気をつける
子どものインフルエンザが疑われる場合は、発熱後12〜48時間のタイミングで病院を受診するのが良いとされています。12時間以内だとウイルス量が少なく正しい診断ができない可能性があり、48時間を過ぎると治療薬の効果が薄れてしまうためです。
ただ子どもは急に症状が悪化することもあるので、気になることがある場合は経過時間に関係なく早めに受診してくださいね。
4. 解熱剤の種類に気をつける
子どものインフルエンザでは、使用できる解熱剤が決まっています。とくに以下の成分を含んだ解熱剤を使用すると急性脳症を引き起こすおそれがあるため、絶対に服用させてはいけません。解熱剤を使いたい場合は、医師の指示に従って病院で処方された解熱剤を使いましょう。
子どものインフルエンザで使ってはいけない解熱剤
- サリチル酸系(アスピリンなど)
- ジクロフェナクナトリウム
- メフェナム酸
5.家庭内感染に気をつける
インフルエンザは感染力が強いため、家庭内で感染が広がらないように気をつけることも大切です。看病するママ・パパはマスクの着用や手洗いなど基本的な感染対策を行い、鼻水や唾液のついたティッシュはすぐに処分するようにしましょう。
家庭内感染を防ぐ方法は、下記の記事に詳しくまとめています。
子どものインフルエンザで気をつけたい合併症
子どもがインフルエンザにかかっても、ほとんどの場合3~5日ほどで熱が下がり自然に回復していきます。ただ、まれに急性脳症や心筋炎、肺炎など重篤な合併症を起こすことがあるので注意が必要です。以下のような症状が見られる場合は合併症を起こしている可能性があるので、すぐに病院を受診してください。
- 高熱が5日以上続いている
- けいれんを起こした
- 視線が合わない
- 呼びかけに答えない
- 呼吸が早く息苦しそう
- 顔や唇の色が悪い
- 意味不明なことを言う
インフルエンザのホームケアが不安なときは…
子どもがインフルエンザにかかると合併症や脱水などのリスクがあるため、ホームケアをしていると心配になりますよね。そんなときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」がおすすめです。看護師に個別チャットで相談でき、状況に合わせたアドバイスがもらえますうよ。相談は無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。