インフルエンザの家族感染を予防しよう!感染力はいつまで?隔離は必要?一緒にいてもうつらないためには?

子どもの病気


冬に流行しやすいインフルエンザ。感染力が高い病気として知られていますが、家族の誰かがインフルエンザにかかった場合、家族間での感染を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?子どもがいる家庭での予防法や注意点をまとめました。

インフルエンザは家族内で感染が広がりやすい?

インフルエンザは、主に感染している人が喋ったり咳をしたりしたときに口から出る飛沫を体内に吸い込むことで感染します。比較的感染力が高いウイルスで、冬頃に感染が拡大しやすい傾向にあります。

家庭内は特に近距離で会話をしたり、同じお皿や鍋からご飯を食べたりすることもあるので、インフルエンザの感染が広がりやすい環境と言えるでしょう。家族のなかにインフルエンザの感染者がでたときは、一緒にいてもうつらないように、家庭内でしっかり対策を行う必要があります。

インフルエンザの家族間での感染を予防する方法!

家族にインフルエンザの感染者が出た場合、家庭内感染を防ぐにはどのような予防を行えばいいのでしょうか。子どもがいる家庭の予防方法をご紹介します。

予防方法① マスクの着用や手洗いを徹底する

家庭内に感染者がいるときは、感染している人もしていない人も、室内であってもマスクを着用し、いつもよりしっかりと手を洗いましょう。基本的な感染症対策が何より大切です。いつも以上に徹底しましょう。

予防方法② 感染した人としていない人の生活スペースをわける

部屋が複数ある場合は、感染した人に一定期間隔離生活を送ってもらいましょう。キッチンやリビングにはできるだけ立ち入らないようにするのが良いですが、近距離での会話は避け、マスクの着用を徹底しましょう。

お風呂など生活スペースが分けられない場所は、感染している人が最後に利用し、利用後は速やかに掃除や消毒をを行いましょう。掃除をする際はマスクを忘れずに着用してください。

予防方法③ タオルや食器をわける

タオル、食器、衣服などは共有しないようにしてください。また使用後はすぐに洗剤で洗うようにしましょう。使い捨ての食器やウエットティッシュなどを使用するのもいい方法です。

予防方法④ アルコール消毒を行う

エタノールを含むアルコール消毒剤で部屋をこまめに消毒しましょう。洗面所やトイレなどどうしても共有する必要がある場所は、特に入念に行います。手指や子どものおもちゃなども定期的に消毒してください。

予防方法⑤ 加湿と換気を行う

インフルエンザウイルスは乾燥した環境で活発になるため、部屋は適度に加湿しましょう。加湿器を使用するのはもちろん、濡れたタオルを室内に干すだけでも効果があります。

また冬であってもこまめに窓を開け、換気を行いましょう。

インフルエンザの家族間での感染リスクはいつまで続く?

インフルエンザに感染すると、発症前日から発症後3~7日間はウイルスを排出するといわれています。熱が下がっても、2日程度はウイルスの排出が続きます。ウイルスの排出期間には個人差があるため一概にはいえませんが、発症から1週間程度はうつらないよう特に注意が必要です

インフルエンザの家庭内隔離はいつまで?

インフルエンザの隔離期間は、学校における出席停止期間を定めた学校保健安全法という法律で「発症後5日間かつ解熱した後2日を経過するまで」と定められています。この期間内は周りの人へと感染を広げる可能性があるので、会社などでもこの学校安全法の基準が適用されることが多いです。家庭内隔離も上記の期間を参考にするといいでしょう。

またママ・パパがインフルエンザに感染したときの赤ちゃんのお世話の方法については下記の記事にまとめているので、参考にしてください。

インフルエンザのホームケアに迷ったら…

子どもがインフルエンザに感染した際、自分の感染を予防しながら看病をする…というのはなかなか難しいですよね。ホームケアの方法に迷ったら、子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に無料で相談できたり、オンラインで医師の診療を受けたりすることができますよ。いざというときの選択肢として検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

育児の悩み ホームケア