往診とは?訪問診療と何が違う?利用方法や料金まとめ

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自宅で医師の診療を受けることができる「往診」。訪問診療との違いは何なのでしょうか?また利用するにはどうしたらいいのでしょうか?今回は往診についての情報や、訪問診療との違いについて解説します。

往診とは?

往診は、医師が患者の自宅に出向いて、自宅で診察をすることをいいます。
「突然熱が出た」「突然腹痛になった」などの突発的な症状に対して行われます。

訪問診療とは?

訪問診療は、医師が定期的または計画的に患者の自宅に出向いて、診察や看護を行うことをいいます。
突発的な症状に対しては行われず、患者と医師の間で事前に計画を立てて行われます。

往診と訪問診療の違いは?

往診と訪問診療の大きな違いは、突発的な症状に対して行われるか、計画的に行われるかです。往診は突発的に発生するのに対して、訪問診療は定期的かつ計画的に行われます。

風邪を引いたなどの急な病状の変化に対して行われるのが往診で、在宅医療で長期的に治療を行っている患者さんに対して計画的に行われるのが訪問診療です。一般的な不調の際に利用するのは「往診」なので、ここからは往診についてさらに詳しくご紹介します。

往診で対応できる症状や検査内容は?

対応する医師によっても異なりますが、往診では、一般的な風邪や感染症などの内科症状、蕁麻疹・湿疹などの皮膚症状、切り傷や火傷などの外科症状に対応していることが一般的です。比較的軽度な症状に対応しています。インフルエンザやアデノウイルスなどの検査に対応していることも多いです。
緊急対応や救急診療はできないので、意識が朦朧としている、極度の頭痛など重度な症状がある場合は、往診ではなく救急車を呼ぶなど、緊急の対応を選ぶ必要があります。

往診にかかる費用は?

保険適用内の治療であれば、往診にかかる費用はだいたい4,000〜8,000円程度です(3割負担の場合)。診察や検査内容はもちろん、初診であるか、夜間や休日であるかなどによっても費用は変わります。
また診察費に加えて、サービスやクリニックによっては別途医師の交通費がかかることもあります。往診を依頼する前に確認するようにしましょう。

往診で薬を処方してもらえる?

往診では、その場で薬を処方してもらえるのが一般的です。ただし処方できるのはその場で医師が持っている薬に限られるので、依頼時に確認すると安心です。
医師が持っていない薬を処方してほしい場合は、処方箋を発行してもらい、自分で薬局に取りに行くことも可能です。

往診の利用方法は?

一般的な往診の利用の流れは下記のとおりです。

1. 往診を依頼する

お住まいのエリアや診てほしい症状に対応しているクリニックやサービスを探して、往診を依頼します。
依頼は電話や専用アプリ、webサイトから行うことが一般的です。

2. 自宅で診察を受ける

往診を依頼したら、自宅で医師が到着するのを待ちます。医師が到着したら症状を伝え、診察や検査を受けます。

3. 薬を受け取る

医師が必要と判断した場合は、薬が処方されます。

4. 支払いを行う

支払いはその場で行うこともあれば、後日請求書などを使って支払うこともあります。支払い方法も現金やクレジットカード、振込など様々です。支払い方法についても、不安な場合は依頼時に確認するようにしましょう。

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執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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