インフルエンザは自然治癒する?何日で治るの?
冬になるとインフルエンザを始めさまざまな感染症が流行します。子どもが熱を出したり咳をしていたりしたら、インフルエンザかも?と心配になりますよね。今回は、インフルエンザは自然治癒するのかや、受診のタイミングをご紹介します。
子どものインフルエンザの症状は?
子どもがインフルエンザに感染すると、一般的に下記のような症状が表れます。
- 38℃以上の発熱
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 全身倦怠感
- のどの痛み
- 鼻汁
- 咳
特に、症状がない状態から急に38℃以上の発熱が起こるのが特徴的です。
子どものインフルエンザは自然治癒する?何日かかる?
インフルエンザは普通の風邪と同じように、安静にしていたら一般的に1週間〜10日ほどで症状がおさまることがほとんどです。抗インフルエンザ薬を服用すると発熱の期間が短くなりますが、必ず服用しなければいけないわけではありません。
とはいえあとから詳しく説明しますが、子どものインフルエンザは重症化するリスクがあり、自宅での看病だけで自然治癒させることは危険なこともあります。念のため医師の診察を受けておくのが安心です。
子どものインフルエンザを自然治癒させるときの注意点
前述のとおりインフルエンザは自然治癒することがほとんどですが、子どもの場合はリスクもあるため、リスクや注意点を知っておきましょう。
重篤な合併症を引き起こすリスク
子どものインフルエンザでもっとも注意したいのが、合併症です。中耳炎、肺炎、気管支炎、気管支喘息発作、熱性けいれん、脳炎などを引き起こすリスクがあります。これらの合併症は、インフルエンザの症状が出たあと早めに抗インフルエンザ薬を服用することで、発症する可能性が下がることがあります。
また、特に注意が必要な合併症にインフルエンザ脳症があります。5歳以下の子どもに多く、急激に症状が悪化して命が危険になることもある病気です。こちらは抗インフルエンザ薬を飲んだとしても発症する可能性がありますが、「インフルエンザに感染した」とわかった上でホームケアすることが発見の手助けになることも考えられます。
解熱剤によるリスク
対症療法として解熱剤を使用したいと思うかもしれませんが、インフルエンザに感染しているとアスピリン、スルピリン、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸系の解熱剤は使用できません。脳症などの重症な合併症につながる可能性があるため、絶対に避けましょう。
解熱剤を使用したいときは医師に相談し、そのときの症状に合わせて処方してもらうのが安心です。
つらい症状が長引くリスク
発熱して48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると、発熱期間が平均1日短くなります。つまり薬を服用しないと、そのぶん発熱期間が長引くことになります。発熱が続くということは、そのぶん子どもにとってつらい症状が続くということになります。
子どものインフルエンザを自然治癒させるには?
子どものインフルエンザを自然治癒させるには、普通の風邪と同じように基本的なホームケアを行いましょう。
安静にさせる
まずは何より安静にすることが大切です。冷えないように服や布団を調整しながら、静かに寝かせてあげましょう。汗をかいていたら体を蒸しタオルなどで軽く拭いて、こまめに着替えさせてあげてください。
水分を積極的に補給させる
脱水にならないために、水分だけはしっかり補給させてください。市販のスポーツドリンクなどがおすすめです。食欲がなければ無理に食べさせる必要はありません。子どもが食べやすいもの、食べたがるものを食べさせてください。ただし胃腸に負担がかからないように、できるだけ消化の良いものを選びましょう。
子どものインフルエンザで必ず病院を受診するタイミング
前述のとおりインフルエンザに感染すると重篤な合併症を引き起こすことがあります。ホームケアをしているときに次のような症状がみられたら、すぐに病院を受診しましょう。
- 手足を突っ張る、がくがくするなどけいれんの症状がある
- 意識がぼんやりしている、呼びかけに反応しない
- 意味不明な発言や行動をする
- 顔色が悪い、唇が紫色
- 呼吸が速い、息苦しそう、肩で呼吸をしている
- 水分がとれず、おしっこが出ていない
- 元気がなくぐったりしている
この症状に当てはまらなくても、いつもと様子が違って心配な場合はすぐに受診しましょう。
インフルエンザのホームケアに迷ったら
インフルエンザは、一般的な風邪よりもホームケアの期間が長くなることもあるかもしれません。「この方法でいいのかな?」「病院を受診したほうがいいのかな?」と悩むことがあったら、早めに相談を。子どもに特化した医療アプリ「キッズドクター」なら、アプリから看護師に無料で相談できます。チャット形式で気軽に使えるので、困ったときは検討してみてくださいね。