マイコプラズマ肺炎を予防する方法は?
子どもたちの間で感染が広がりやすい「マイコプラズマ肺炎」。感染を予防するにはどうすればいいのでしょうか?この記事ではマイコプラズマ肺炎の予防方法をご紹介します。
マイコプラズマ肺炎とは?症状は?
マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)」という細菌によって起こる感染症です。子どもがかかりやすい感染症の一つで、感染者の約80%が14歳以下です。特に6〜12歳の子どもが感染しやすい傾向にあります。
感染すると発熱や倦怠感、頭痛などの症状が現れたのち、乾いた咳が出始めます。この乾いた咳がマイコプラズマ肺炎の特徴的な症状で、解熱した後も3〜4週間ほど続きます。
マイコプラズマ肺炎には予防接種がありません
マイコプラズマ肺炎の予防に効果的なワクチンは現状ありません。そのため予防のためには基本的な感染症対策が大切です。
マイコプラズマ肺炎の予防は家族で取り組もう!
先述の通りマイコプラズマ肺炎は子どもが感染しやすい感染症ですが、大人も感染することがあります。感染力がすごく強いわけではありませんが、熱が下がった後も4〜6週間以上菌が排出されるため、感染者の近くで過ごす家族は感染のリスクがあることを覚えておきましょう。
感染した子どもを看病していたら、ママ・パパも感染してしまった…ということもありえます。感染予防は子どもだけでなく、大人も含めて家族で取り組むことが大切です。
マイコプラズマ肺炎の予防方法
ここから、マイコプラズマ肺炎を予防するための具体的な対策例をご紹介します。風邪などと同じように、基本的な感染対策が大切です。流行期には意識的に取り組みましょう。
こまめに石鹸で手を洗う
帰宅時やトイレの後、食事の前などは、石鹸でしっかり手を洗いましょう。指の間や指先、手の甲なども丁寧に洗うことが大切です。十分洗った後は水でしっかりすすぎ、清潔なタオルやペーパータオルで拭き取りましょう。手が洗える環境ではない場合は、アルコール消毒剤で手指を消毒しましょう。
こまめに換気する
こまめに換気して室内の空気を循環させましょう。向かい合っているドアや窓を2箇所開けると、効率よく換気できます。換気によって室内の温度が下がりすぎたり上がりすぎたりしないように、季節に応じてエアコンやヒーターなどはつけたまま行ってください。
人混みを避ける・マスクを着用する
マイコプラズマ肺炎に限ったことではありませんが、感染症が流行しているときは人混みに出かけるのを避けた方がいいでしょう。どうしても出かける必要がある場合は、不織布のマスクを着用するようにしましょう。
タオルや食器を共有しない
家族間でタオルや食器を共有するのはやめて、一人ひとりに専用のものを用意しましょう。家族間で感染が広がるのを防ぐことができます。
栄養バランスや睡眠を整え、免疫力を高める
日頃から規則正しい生活を送り、免疫力を高めることも大切です。
免疫力向上に大切なタンパク質とビタミン類をしっかり摂れるように、肉や魚、野菜、果物などを毎日の食事にバランスよく取り入れましょう。また夜は早めに布団に入り、睡眠時間をしっかり確保するようにしてください。
マイコプラズマ肺炎のホームケアに悩んだら…
マイコプラズマ肺炎は症状が長く続くため、ホームケアの方法に悩むこともあるかもしれません。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。個別のチャットを使って、看護師に不安なことや気になることを相談することができます。利用は3ヶ月に3回まで無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。