RSウイルスに注意しよう!家族で取り組みたい予防対策まとめ

子どもの病気


2歳までにほとんどの子どもが感染するといわれるRSウイルス感染症。感染力が強く、保育園などで感染が広がりやすい病気です。そこでこの記事では、子どもをRSウイルスから守るための予防方法をご紹介します。

RSウイルスとは?

RSウイルスは、2歳までにほとんどの子どもが感染する呼吸器系の感染症です。一度感染しても免疫が獲得できず、何度も感染を繰り返します。主な症状は、発熱、咳、鼻水などです。

子どものRSウイルスは重症化に注意!

RSウイルスはほとんどの場合は軽症で済み、数日から1週間で症状が治まります。しかし初めての感染のときは症状が重く、重症化しやすい傾向にあります。特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんが感染した場合は、細気管支炎や肺炎を引き起こす可能性があり注意が必要です

感染力が高いウイルスなので感染を完全に防ぐことは難しいですが、できるだけ対策を行い、感染を予防するようにしましょう。

RSウイルスを予防するための対策4選 !

RSウイルスは飛沫感染と接触感染で感染します。ワクチンもないため、感染を予防するためには基本的な感染対策を行うことが大切です。ここではRSウイルスを予防するための対策をご紹介します。

こまめに手洗いする

外から帰ってきたときや食事の前、トイレの後などはこまめに手洗いしたり、手を洗うように声掛けしたりしましょう。石鹸を使って指の間や指先など洗いにくい部分も丁寧に洗い、しっかり洗い流すことが大切です。流した後は清潔なタオルやペーパータオルなどで水分をふき取り、乾かしてください。手指をアルコールで消毒すると、より効果的です。

よく触る場所を消毒する

ドアノブや電気のスイッチ、テーブル、おもちゃなど、よく触るものはこまめに消毒しましょう。RSウイルスにはアルコール消毒や次亜塩素酸ナトリウムが有効です。

規則正しい生活をする

バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠など規則正しい生活を送り、体の免疫力を高めましょう。周囲でRSウイルス感染症が広がり始めたら、いつも以上に気をつけられるといいですね。

タオルや食器の共有は避ける

普段から家族間でのタオルや食器の共有を避け、別々のものを使うようにしましょう。RSウイルスの家庭内感染を防ぐことに繋がります。

RSウイルスの症状はオンライン診療で

どんなに感染予防対策していても、RSウイルスに感染することはあります。「RSウイルスの症状かも?」と思っても、体調の悪い子どもを病院に連れて行くのは大変なときもありますよね。そんなときはオンライン診療を利用するのも一つの手です。子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」なら、子どもに慣れた医師が診察してくれるので安心ですよ。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

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