子どもの病気を予防する感染対策10選!
体が未発達な子どもは様々な感染症にかかります。成長するにつれて抵抗力(免疫力)がつきどんどん感染しづらくなっていきますが、未然に防げる病気は防ぎたいもの。こちらの記事では子どもの病気を予防する感染対策をご紹介します。
子どもの病気には基本的な感染対策が大切!
子どもを病気から守るには、手洗い・うがいをしっかりする、生活リズムを正して体力を落とさない、換気や加湿などで住環境を整えるなど、基本的な感染対策が大切です。子どもは感染症にかかりやすいため、基本的な感染対策を日頃から習慣づけておくのが良いでしょう。
子どもの病気を予防する感染対策10選!
ここからは子どもの病気を予防するために家庭でできる感染対策をご紹介します。
1.手洗い、手指の消毒
感染対策の基本は手洗い、手指の消毒です。帰宅時やトイレの後、食事の前は手洗いをすることを習慣づけるようにしましょう。石鹸を使って、手のひら・手の甲はもちろん、指の間や手首までしっかりと洗わせるようにしてください。
洗ったあとは水分を清潔なタオルで拭きとり、アルコールスプレーやジェルなどで消毒をするのがおすすめです。アルコールがついた手を口に入れてしまう小さな子どもや肌が弱く手が荒れてしまう子の場合は、手洗いの際にしっかり石鹸を使う、こまめに手洗いをするなど、できる限り手についたウイルスを落とすことを意識するのが良いでしょう。
2. マスクの着用
感染症は咳やくしゃみなどを介する飛沫感染によってうつることが多いため、マスクを着用することで感染リスクが下げられると考えられています。またマスクの中でも一般的には不織布マスクがより感染対策として望ましいとされています。
しかし、窒息や熱中症のリスクが高まる、体調の変化への気づきが遅れるおそれがあるなどの理由から、2歳未満の子どものマスク着用は推奨されていません。また2歳以上の子どもでも前述のリスクがあることから、不特定多数の人が密になる場所のみでマスクを着用するなどのメリハリが大切です。
3. こまめな水分補給
ウイルスは人の鼻や口から吸い込まれて体内に入り、病気を引き起こします。鼻や喉から肺まで続く気管の中には粘膜で覆われた線毛があり、体内に入ってきたウイルスなどの異物を外に排出する働きをしています。
体内の水分が不足して線毛が乾燥してしまうと、排出する働きが弱まってウイルスが体内に入り込んでしまうため、こまめな水分補給で線毛の乾燥を防いで、ウイルスを侵入させないことが重要です。
4.免疫力を高める生活
免疫力とは、体内に侵入しようとするウイルスや病原菌を防ぎながら健康を維持しようとする力のことです。生活習慣が乱れたり、過剰なストレスがかかったりすると下がるといわれているため、心身ともに健康的な生活をすることが大切です。下記では免疫力を高めるためのポイントを説明します。
バランスのとれた食事
栄養バランスが偏った食事は免疫力を下げてしまいます。免疫物質のもととなるタンパク質、粘膜を丈夫にしてウイルスの侵入を防ぐビタミン、腸の免疫細胞を活性化させる発酵食品や食物繊維、活動のエネルギー源となる糖質などをバランス良く食べることが大切です。
十分な睡眠
睡眠は、日中の疲れを回復させてウイルスに対する抵抗力を高めるといわれています。夜にしっかりと眠ることで昼間もすっきりと起きて動けるようになります。睡眠時間の確保はもちろん、夜はできるだけ決まった時間に寝かせるようにすることで、自律神経のバランスが整って免疫機能にも良い効果が期待できます。
体を動かす
体操や散歩など少しでも良いのでできるだけ毎日体を動かしましょう。血液の巡りが良くなり、体温と代謝が上がって免疫力が高まります。また程よい疲れは深い睡眠をとるためにも良いとされています。
体をあたためる
体温が上がると免疫力を司る細胞が活性化され、免疫力が高まります。入浴の際はぬるめのお湯にゆっくり浸かったり、根菜や生姜など体を内側から温める食材を食事に取り入れたりすることで、体をあたためましょう。
5.ドアノブや家具の消毒
感染症はウイルスがついたものを触った手を介してうつる接触感染で広がるものが多くあります。感染症が流行している季節は、家族全員が触るドアノブや蛇口、家具などをこまめに消毒しておくことで外からウイルスを家庭内に持ち込む可能性が減ります。
インフルエンザウイルスやRSウイルス、コロナウイルスなどにはアルコールでの消毒で効果が期待できます。ノロウイルスやロタウイルス、ヘルパンギーナと手足口病の原因となるウイルス、アデノウイルスなどはアルコール消毒が効きにくいため、キッチンハイターなど塩素系漂白剤を水で薄めた消毒液を使いましょう。塩素系消毒液は目や皮膚につくと有害なので取り扱いには十分注意してください。
6.部屋の加湿
空気が乾燥するとウイルスを含んだ空気中の水分が軽くなり、ウイルスの拡散範囲が広くなります。部屋の湿度が40〜60%程度に保たれていると、咳やくしゃみで飛んだウイルスは空気中の水分と共に地面に落下するため、感染症の予防効果が期待できるといわれています。加湿器や濡れたタオルを部屋内に干すなどして部屋の湿度を適度に保つように心がけましょう。
7.部屋の換気
部屋の換気がされていない状態が続くと、空気中にウイルスが滞り病気の感染リスクが高まってしまいます。こまめに換気をして、ウイルスが含まれている空気を外に排出することが大切です。夏は熱中症対策のためにエアコンや扇風機を併用しながら、冬はカーテンを閉めた状態や加湿器を併用しながらなど、気温や湿度の兼ね合いを調整して換気するようにしてください。
8.予防接種
感染症によっては、予防接種を受けることで感染リスクを下げられるものもあります。生後2ヶ月になったら受けられるワクチンが出てくるので、推奨されている接種時期や必要な接種回数などを確認しておきましょう。
またインフルエンザのワクチンは毎年大人も受けることができます。生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザのワクチンを接種できないため、ママ・パパが予防接種を受けておくことで子どもにうつる可能性が減り、感染予防に繋がります。
9.体調不良時は無理をさせず十分な休養をとる
微熱や便が少し緩い、発疹が少し出ているなど、本人は元気に遊んでいるけれど少し気になる症状が出ているというときがあると思います。体調に変化があるときは、機嫌良く遊んでいても体は弱っていることが多く、病気をもらいやすくなっています。外出や登園・登校によって他のウイルスに感染する可能性もあるため、無理はさせずできる限り自宅でゆっくり休ませるようにしましょう。
10.早めの受診
発熱、下痢、嘔吐、発疹などの症状が出たときは、早めに医療機関を受診して必要な検査や治療、薬の処方をしてもらうことで、もし病気にかかっていても症状も軽く、回復も早くなることがあります。症状を悪化させたり、家庭内で感染を広げたりしないためにも、気になる症状があるときは早めに受診するようにしましょう。
子どもの病気はオンライン診療で早めに受診!
子どもの体調に少しの変化があるとき、病院に行って診てもらうほどの症状なのか家庭で判断できないこともあるかと思います。また体調が芳しくない子どもを病院に連れて行くのが大変なときもありますよね。オンライン診療が受けられるアプリ「キッズドクター」なら、子どもを外に連れ出すことなく医師の診察を受けることができます。医師が必要と判断した場合は薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。