おむつかぶれで処方されるのはどんな薬?
おむつかぶれが起こったら、できるだけ早く治してあげたいですよね。そんなときは受診して薬を処方してもらうのも対処法のひとつです。こちらの記事では、おむつかぶれで処方される薬の種類や、薬を使うときに注意することをご紹介します。
おむつかぶれの原因と症状は?
おむつかぶれの原因
おむつかぶれはおむつを着用している部分の皮膚に起こる炎症です。おむつを長時間着用していると、おむつのなかが蒸れて肌が刺激に弱くなります。その状態の肌におむつやお尻拭きが擦れたり、尿や便などに含まれる成分が触れたりすると、肌への刺激となりおむつかぶれが起こることがあります。
おむつかぶれの症状
おむつかぶれになると、お尻やおむつの縁があたる太ももの付け根あたりに
- 炎症が起きて皮膚が赤くなる
- 発疹があらわれる
- カサカサになる
- 痛みや痒み
- ただれ
などの症状があらわれます。
おむつかぶれで薬は処方してもらえるの?
おむつかぶれで病院を受診すると、症状に応じて薬を処方してもらえることがあります。
なかなか治らない、ひどくなる前に対処したいなど気になる症状があるときは、小児科か皮膚科を受診しましょう。
またただれがひどい、血が滲んでいるなどの様子が見られるとき、おむつかぶれに対処しているのに症状が1週間以上治らないときも受診して、薬を処方してもらえるか相談するのが良いでしょう。
おむつかぶれで処方されるのはどんな薬?
ここからはおむつかぶれで受診したときに処方される代表的な薬をご紹介します。
ワセリン
おむつや尿、便との接触から肌を保護するために使います。肌を乾燥から守り保湿する働きもあります。おむつかぶれの症状が比較的軽く、保湿が必要なときに処方されることが多いです。
亜鉛華軟こう
おむつのなかで尿や便と肌が触れないように保護するための薬です。患部から染み出すジュクジュクした液体(滲出液)を乾かす働きもあります。おむつかぶれの症状が比較的軽いときに処方されることが多いです。
アズノール軟こう
炎症を抑えてかぶれの回復を促進する薬です。肌をおむつなどとの摩擦から保護する働きもあります。おむつかぶれの症状が比較的軽いときに処方されることが多いです。
ステロイド外用薬
炎症が強く治りづらい場合に処方されることがある、炎症を抑える力が強い薬です。決められた回数だけ患部に塗るようにしましょう。
抗真菌外用薬
ケアをしても症状が治りにくい場合、おむつかぶれではなく「真菌(カビ)」が原因の皮膚炎の可能性があります。おむつのなかのような蒸れた場所には、どうしてもカビが繁殖しやすいのです。
カビが原因で肌が荒れているときは、抗真菌外用薬が処方されることがあります。
おむつかぶれで薬を使うときに注意することは?
ここからはおむつかぶれで薬を使うときに注意することをご紹介します。
病院で処方された薬を使う
おむつかぶれの薬は、症状や原因によって有効なものが異なります。家に元々ある塗り薬などではなく、今回の症状に合わせて処方された薬を使うようにしましょう。特におむつかぶれではなくカビが原因で皮膚の炎症が起こっていた場合、ステロイドを使うと症状が悪化する可能性もあるため注意してください。
用法用量を守る
おむつかぶれの薬は、症状や薬の種類によって塗る回数や量、塗り方などが異なります。必ず医師や薬剤師に指導された用法用量を守って使用するようにしてください。
肌に合わないときは受診する
処方された薬が肌質や体質に合わず、かぶれなどの副作用が出た場合は、薬を使うのを中断して必ず病院で受診するようにしてください。
おむつかぶれ悩んだらオンライン診療でも
おむつかぶれで子どもがつらそうにしていて、薬で少しでも早く治してあげたいときは、オンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。家にいながら症状を診てもらい、医師が必要と判断した際には薬を処方をしてもらうことができます。薬は近所の薬局で受け取ることができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。