マイコプラズマ肺炎は子どもから大人にうつることがある?親は出勤停止になるの?

子どもの病気


子どもがかかりやすいイメージがある「マイコプラズマ肺炎」ですが、大人も感染するのでしょうか?この記事では子どものマイコプラズマ肺炎が大人にもうつるのかや、子どもが感染した際の親の出勤停止期間などについてご説明します。

マイコプラズマ肺炎とは?症状は?

マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」に感染することで起こる感染症です。大人よりも子どもが感染しやすく、特に6〜12歳の子どもによくみられます。

感染するとまず発熱、倦怠感、頭痛などの症状があらわれ、その3〜5日後から乾いた咳が出始めます。咳は解熱後も3〜4週間ほど続きます。鼻炎や喉の痛み、腹痛などの症状が現れることもあります。

ほとんどが軽くすみますが、まれに重症化したり、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎といった合併症を引き起こしたりすることがあります。

マイコプラズマ肺炎の感染経路や感染力は?

マイコプラズマ肺炎は、感染者の咳の飛沫などを吸い込むことで感染する「飛沫感染」と、感染者と身近で接触することなどで感染する「接触感染」によって感染します。

感染力はそこまで強くありませんが、家庭や学校など濃厚接触が起こりやすい場所では感染が広がることがあり、注意が必要です。

子どものマイコプラズマ肺炎は大人にもうつる?

マイコプラズマ肺炎は大人も感染することがあります。子どもが感染した際、看病をするママ・パパも感染しないように気をつけましょう。

症状は大人も子どももさほど変わりませんが、大人が感染した場合は熱が上がったり下がったりを繰り返したり、咳に痰が絡んだりすることがあります。また子どもよりも大人の方が症状が重くなりやすく、特に高齢者は呼吸不全を引き起こす可能性もあるため注意が必要です

子どもがマイコプラズマ肺炎に感染したら、親は出勤停止になる?

子どもがマイコプラズマ肺炎に感染しても、親が出席停止になるという決まりは特にありません。しかし会社によっては独自のルールが定められていることもあるため、確認しておくと安心です。

子どもの場合、保育園や学校の出席について急性期は出席停止、全身状態が良ければ登校可能」と定められています。そのため熱や激しい咳の症状があるうちは、園や学校をお休みする必要があります。この期間は、ママ・パパも看病のために仕事を休む必要があるかもしれません。だいたい1週間ほどが目安です。

マイコプラズマ肺炎の家庭内感染を防ぐ方法は?

マイコプラズマ肺炎の感染予防には、基本的な感染対策が有効です。普段から石鹸での手洗いを意識的に行い、家族でも食器やタオルの共有は控えるようにしましょう。
また咳の飛沫からも感染することがあるので、会話をする際などはお互いにマスクを着用すると安心です。

マイコプラズマ肺炎のホームケアに悩んだら…

マイコプラズマ肺炎は症状が長く続くため、回復しているかがわかりづらく、ホームケアに悩むことがあるかもしれません。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師にチャットで相談したり、ビデオ通話で医師の診察を受けたりすることができますよ。大人も受診できるので、子どもの看病中に自身に気になる症状がある場合にも使えます。困ったときは検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

病気の基本情報 ホームケア