とびひに感染したら、保育園は何日休む?出席停止になるの?
毎年夏に流行するとびひ。感染したら、保育園は何日休まないといけないのでしょう?出席停止期間があるのかなど、とびひについての情報をまとめました。
とびひの症状は?
とびひは「伝染性膿痂疹」という病気です。特に夏に流行します。黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)などの細菌によって引き起こされます。発疹が全身に火事のように広がることから「とびひ」と言われています。黄色ブドウ球菌に感染した場合は「水疱性膿痂疹」、溶連菌に感染した場合は「痂皮性膿痂疹」と呼ばれます。
あせもや虫刺され、湿疹などを強く引っ掻いたりすることで原因となる細菌に感染し、発症します。とびひにかかると、次のような症状が現れます。
水疱性膿痂疹の場合
- 水ぶくれが膿んで皮が破け、ただれる
- 強いかゆみ
痂皮性膿痂疹の場合
- 赤く腫れて厚いかさぶたができる
- 発熱、リンパの腫れ
とびひは保育園でうつりやすい?
とびひは接触によってうつります。患部をひっかいた手でおもちゃやタオルを触ってそれを共有したり、一緒に遊んでいて患部を触ってしまったりすると、保育園でもうつることがあります。
また感染から発症までの潜伏期間が2〜5日あるため、この間に保育園に登園していたら、知らないうちに周りにうつしてしまうこともあります。
とびひになったら保育園は何日休む必要があるの?
とびひは医師に診てもらい、患部をガーゼや包帯できちんと覆っていれば、登園してもかまいません。出席停止期間の決まりも特にありません。ただとびひは保育園で広がりやすい病気なので、園によっては登園停止期間や登園できる条件を設けていることがあります。事前に保育園に方針を確認するようにしましょう。
とびひは水ぶくれの中に含まれる浸出液で感染が広がります。引っ掻いたり触ったりするとそこから感染が広がってしまうので、水ぶくれやただれの範囲が広くガーゼなどで覆いきれない場合、かゆみが強くてどうしてもかきむしってしまう場合などは、お休みしたほうがいいでしょう。
また、たとえ患部の範囲が狭かったとしても、発熱があったり元気がなかったりするときに保育園に行かせるのは現実的ではありません。子どもの様子をみて判断するようにしてくださいね。
とびひ後の保育園で登園許可書は必要?
厚生労働省のガイドラインによると、とびひから回復して登園する際、登園許可書は基本的に必要ありません。ただし前述の通り保育園によって独自のルールがあるので、お休みの連絡をする際に登園許可書が必要かどうかも一緒に確認しておくと安心です。
とびひ後の保育園で気をつけることは?
とびひに感染して保育園に登園するときは、患部をしっかりガーゼでおおいましょう。また掻きむしってしまわないように、爪を短く切るようにしてください。
保育園では、患部をかかないこと、タオルやおもちゃを共有しないことが大切です。子供自身に伝えて気をつけさせるのはもちろん、保育園にもとびひに感染したことを報告して、様子を見てもらうようにしてください。
とびひ後のプールはいつから?
日本臨床皮膚科医会や日本小児皮膚科学会は、とびひにかかったら完全に治るまではプールに入らないよう提唱しています。
プールの水でうつることはありませんが、自分の病状が悪化したり、着替えなどの過程で他の人にうつしてしまうことがあります。
とびひ感染後の保育園のポイントまとめ
とびひかなと思ったら、オンライン診療も
とびひのような症状が出ているけど、病院に行くと待ち時間が長いし、感染症のリスクも気になる…そんなときは、オンライン診療で受診するというのも一つの手です。子どものオンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、普段から子どもの診察をしている医師に診てもらえます。医師が必要と判断した場合は薬も処方してもらえるので、困ったときは検討してみてくださいね。