子どもの脱水症状で受診する目安は?救急車を呼んでもいい?
子どもの病気
2024年10月11日
子どもの脱水症状が疑われるとき、どのような症状だと受診した方が良いのか、緊急度は高いのかなど判断に悩むことがあるかと思います。こちらの記事では、子どもの脱水症状で受診する目安や救急車を呼んでも良いのかなどをご紹介します。
子どもの脱水症状のサインは?
子どもの脱水症状は、下痢や嘔吐、発熱の症状があるとき、汗をたくさんかいたときなどに体内の水分量が足りなくなることで起こります。
脱水症状になると下記のようなサインが現れます。
- 喉が乾いている
- 口の中や唇が乾燥している
- 元気がない
- 頭が痛い
- めまい、ふらつきがある
- 排尿の回数や量が減っている
- ぐったりしている
- 顔色が悪い
- ぼんやりして眠りがち
- 泣いているのに涙が出ない
- 熱があるのに汗をかかない
子どもの脱水症状の受診目安は?
脱水が疑われる症状があるときは、基本的に受診しましょう。特に子どもは大人よりも脱水症状を起こしやすく判断が難しいため、心配なことがあるときは早めに受診して医師に診てもらうと安心です。
意識障害やけいれん、顔色の変化が見られる場合は、診察時間外であっても救急で受診するようにしてください。
子どもの脱水症状で救急車を呼んでもいい?
重度の脱水症状のときは、悪化すると危険なのですぐに医療機関を受診する必要があります。特に下記のようなサインがある場合は緊急度が高いため、救急車を呼んでもかまいません。
- ぐったりしている
- 顔色が悪くなる
- ぼんやりして眠りがち
- けいれんしている
- 意識がもうろうとしている
上記以外の脱水症状のサインがある場合は、自家用車やタクシーなどを使ってできるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。
子どもの脱水症状はオンライン診療でも
子どもが脱水症状で療養していると、順調に回復しているか、ケアの方法は適切かなど心配になることがありますよね。そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。子どもを家で休ませながら診察を受け、症状やケアについてを相談することができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。
監修者について
監修者 |
医師
高寺 侑
日本小児科学会認定小児科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2011年新潟大学医学部卒業、2021年The University of Edinburgh 小児救急医学修士課程卒業。総合病院旭中央病院で初期研修・小児科後期研修、長野県こども病院、兵庫県立こども病院小児集中治療科、サノフィパスツール小児ワクチン担当メディカルマネジャー、旭中央病院小児科・救急救命科、富山県立中央病院救急科を経て、2023年からThe Hospital for Sick Children小児救急科臨床フェローとして勤務。