保育園を休ませる基準は?症状別一覧!

子どもの病気


子どもはよく体調を崩すもの。どのくらいの体調不良だと保育園を休ませる必要あがあるのでしょうか?保育園を休ませる基準を症状別にまとめました。

熱があるときの保育園を休む基準

一般的に子どもの発熱の定義は37.5度以上なので、37.5度以上の熱があるときは休むように決められている保育園が多いようです。保育園ごとに基準が異なるので、通っている園の方針を確認するようにしましょう。

37.5度以下の場合でも、平熱より高かったり、鼻水や咳など他の症状が出たりしている場合は、念のためお休みさせたほうが安心です。また、朝だけ一時的に下がることも多いため、解熱後24時間経過してから登園することをおすすめします。

元気がないときの保育園を休む基準

咳などの症状はほとんどないものの、いつもより元気がなく、機嫌が悪かったり食欲がなかったりする場合は、体がつらいというサインかもしれません。ママ・パパからみて普段の様子と違う場合は、念のためお休みすると安心かもしれません。

咳をしているときの保育園を休む基準

咳は感染症やアレルギー、乾燥などさまざまな原因で起こるので、症状や様子を見て保育園を休ませるかどうかを判断しましょう。保育園によっては独自の基準を設けていることもあるので、迷うときは通っている保育園に確認するようにしてくださいね。

保育園を休んだほうがいい咳

  • 激しく咳き込んだり、咳がずっと続いたりしている
  • 痰がからむような湿った咳をしている
  • 咳以外に微熱や鼻水などの症状がある
  • 胸から「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音がしている(喘息の可能性があるので早めに受診しましょう)


一般的に保育園を休まなくてもいい咳

  • アレルギーなど、感染症以外の原因がはっきりしている
  • たまに軽く咳が出る以外の症状がなく、元気にしている


鼻水が出ているときの保育園を休む基準

鼻水もアレルギーや寒暖差などさまざまな原因で起こるので、鼻水の様子を見て保育園を休ませるかどうかを判断しましょう。

保育園を休んだほうがいい鼻水

  • 鼻水の量が多く、ずっと出続けている
  • 鼻水が緑色やオレンジ色をしている
  • 咳や熱など、鼻水以外の症状がある
  • 耳を触ったり気にしたりしている(中耳炎の可能性があるので早めに受診しましょう)


一般的に保育園を休まなくてもいい鼻水

  • 鼻水以外の症状がなく、元気にしている
  • 鼻水の色が透明
  • 鼻水の量が少ない、たまにしか出ない


嘔吐をしているときの保育園を休む基準

嘔吐をしたら、原則お休みしましょう。嘔吐後つらそうにしていたり、何度も吐いたりしている場合は、病院を受診しましょう。

食べ過ぎて吐いてしまった場合、一度吐いただけでケロッとしている場合は、保育園を休む必要はないと考えられますが念のため連絡帳などに書いておくと安心です。

下痢をしているときの保育園を休む基準

下痢が出ているときは保育園での集団生活が難しい場合が多いので、休ませたほうが安心です。下痢が続くようであれば病院を受診しましょう。

下痢が治りかけて、回数が通常に戻り水っぽさがなくなってきたら保育園への登園を再開していいサインです。保育園やかかりつけの医師に相談しながら登園しましょう。

発疹が出ているときの保育園を休む基準

発疹の原因はさまざまですが、水ぼうそうや手足口病など保育園を出席停止になる病気に感染している可能性があるので、慎重な判断が大切です。発疹が出たら基本的には保育園を休んで医師の診察を受けることをおすすめします。

虫刺されやあせもなど感染症以外の原因で発疹が出ていることが明らかな場合は保育園に登園してもかまいませんが、通園時に保育士に症状を伝えるようにしてください。

目に異変があるときの保育園を休む基準

目が赤い、目やにが出ているなど目に異変があるときは、結膜炎などの感染症に感染している可能性があります。周りに感染を広げるリスクがあるため、保育園を休んで病院を受診しましょう。

保育園を休んだときはオンライン診療もおすすめ

保育園を休んだときは、念のため医師の診察を受けると安心です。とはいえわざわざ通院するのは大変、他の感染症への感染リスクが気になる…という場合は、オンライン診療での受診がおすすめ。子どもの医療アプリ「キッズドクター」なら、子どもの診察に慣れている医師のオンライン診療を受けることができます。医師が必要と判断した場合は、薬の処方や登園許可証の発行も可能です。いざというときの選択肢として、検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 村田健介
日本小児科学会認定小児科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2009年埼玉医科大学医学部医学科卒業。順天堂大学医学部附属浦安病院にて初期研修後、同病院の救急診療科に入局。国内外への留学や出向を経て、現在は同病院の救急診療科こども救急センターで助教をつとめる。専門は小児救急、小児集中治療、感染症。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

登園の目安 育児の悩み