子どもが頭をぶつけたらどうする?受診目安や対策と、事故を予防するポイントまとめ!
子どもは体を動かすことが大好きなので、たとえ室内であっても、一瞬のスキに事故が起こってしまうことがあります。そこで今回は万が一のときのために知っておいてほしい、頭をぶつけてしまったときの対処法や受診の目安、そして事故を予防する室内環境のポイントをお伝えします。
【重要】頭をぶつけたあとは、24時間様子を見て!
頭をぶつけたことで何か問題が起こった場合は、衝撃を受けて3時間以内に症状が出ることが多いです。とはいえぶつけた直後には症状が出にくいこともあるので、24時間は子どもの様子が変わらないか注意して観察してください。
頭をぶつけた日は、長時間の外出は避けて自宅でゆっくり過ごしましょう。24時間は安静を意識しつつ、こまめに様子を確認してあげてください。そのまま3日経っても無症状であれば、脳への影響はなかったと考えられます。
頭をぶつけたとき、救急車を呼ぶ症状は?
頭をぶつけたあと次のような症状があるときは、すぐに救急車を呼んでください。
救急車を呼ぶ症状
- ぐったりして泣かない
- 意識がない、ぼんやりしている
- 出血が止まらない
- 痙攣を起こしている
頭をぶつけたとき、病院を受診する症状は?
次のような症状があるときは、すぐに近くの病院を受診しましょう。夜間や休日などかかりつけの病院が開いていない時間帯であっても、救急病院を受診してください。
すぐに病院を受診する症状
- 頭が激しく痛む
- 嘔吐を繰り返す
- 機嫌が悪い、ぐずり続ける
- 頭頂部や後頭部に5円玉より大きなコブがある
- 時間とともにコブが膨らんでくる
- 物が見えづらかったり、二重に見えたりする
- 手足に力が入らず、しびれたり歩くのが不安定だったりする
次のようなときは、診察時間内に受診するのがおすすめです。
診察時間内に受診する状況
- 皮膚が凹んでいて、少し痛がる
- 新生児〜生後7ヶ月ごろの子どもが頭をぶつけた(意識障害などをたしかめにくく、不機嫌や嘔吐などの症状も出にくいため)
頭をぶつけたときのホームケア方法は?
転倒・転落などで頭をぶつけてしまったときは、先にご説明したような症状がないか、出血や傷、コブができていないかなどを確認します。そのうえで、症状にあわせて次のようなケアを行いましょう。
出血しているときのケア
傷口を清潔なタオルやガーゼでおさえ、止血します。おさえても止血できないとき、傷口が深くパックリ割れているときは、すぐに受診しましょう。
コブができているときのケア
コブは、皮膚と骨の間が内出血したものです。保冷剤で冷やしてあげると痛みの緩和につながります。
事故を予防するための部屋作りのポイント!
子どもが室内で遊ぶときはママやパパがしっかり見守って事故を防ぎたいですが、一瞬も目を離さないなんてことはできませんよね。どんなに気をつけていても、事故が起こってしまうことはあります。
そのため「事故は起こるもの」と想定して、成長や発達の段階に合わせて生活環境を見直すことが大切ですよ。特に下記の項目をチェックし、定期的に見直してみてください。
これだけは守りたい!室内環境のポイント
・はいはいを始めたら家具の角に保護カバーをつける
・階段、キッチンなど危険な場所には入らないようにゲートを設置する
・ベランダには植木鉢や椅子など踏み台になるものは置かないようにする
・窓の近くにベッドやソファーなど踏み台になるものは置かないようにする
事故を予防するための日常生活のポイント!
日常の生活のなかでは、次のポイントを必ず守るようにしましょう。慣れてくると忘れがちになるので、改めて気を引き締めていけるといいですね。
これだけは守りたい!日常生活のポイント
・ベビーベッドを使用するときは常に柵をあげておく
・ベビーベットやソファ、商業施設のおむつ交換台など、高さがある場所でおむつ替えをするときは、準備や片付け、ゴミ捨てなどの作業を子どもを降ろしてから行う
子どもは日々、できることがどんどん増えていきます。日頃から観察して、成長発達に合わせて安全対策をしていきましょう。