マイコプラズマ肺炎は自然治癒する?病院に行った方がいいの?
子どもが感染しやすいマイコプラズマ肺炎。一見風邪のような症状があらわれますが自然治癒するのでしょうか?こちらの記事では、マイコプラズマ肺炎は自然治癒するのか、どのような治療を行うのかなどをご紹介します。
マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?症状は?
マイコプラズマ肺炎は子どもがかかりやすい感染症のひとつで、感染者の約80%が14歳以下です。特に6〜12歳の子どもが感染しやすい傾向にあります。
原因となる「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染すると、2〜3週間の潜伏期間を経て最初に下記のような症状があらわれます。
- 発熱
- 倦怠感
- 頭痛
初期症状が出た後、3〜5日後に下記のような症状があらわれます。
- 乾いた咳
乾いた咳は徐々に強くなり、解熱した後も3〜4週間ほど続きます。乾いた咳から湿度のある咳に変わっていく場合もあります。
下記のような症状があらわれる人もいます。
- 鼻水、鼻づまり
- 耳の痛み
- 喉の痛み
- 声がかすれる
- 下痢や嘔吐などの消化器症状
まれに重症化したり、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎などの合併症を引き起こしたりすることがあります。
子どものマイコプラズマ肺炎は自然治癒するの?
マイコプラズマ肺炎は基本的に軽症で済む人が多く、病院で受診しなくても安静に療養すれば自然治癒することも多いといわれています。
ただし、まれではありますが重症化して重い肺炎になる場合もあります。発熱が続いている、安静にしていてもなかなか治らないなど気になる症状があるときは、病院を受診するのが良いでしょう。
マイコプラズマ肺炎で受診するとどんな治療をするの?
病院で受診してマイコプラズマ肺炎と診断されると、基本的に抗菌薬が処方されます。抗菌薬を服用することで、重症化を防いだり回復を早めたりすることが期待できます。
抗菌薬が処方されたら症状が軽くなってきても処方された分を最後までしっかり飲み切るようにしましょう。重症化や合併症を防ぐためには、飲み切ることが大切です。
また最近では抗菌薬が効かない「耐性菌」が増えているといわれています。処方された抗菌薬が効かない場合は、他の抗菌薬が再度処方されることがあります。
咳や熱の症状でつらいときは、解熱剤や咳止め、痰をきりやすくする薬などが処方されることもあります。
マイコプラズマ肺炎のホームケアに悩んだら…
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