子どもが夜だけ熱が上がるのはなぜ?ケア方法や受診の目安は?
子どもは日中は平熱で元気でも、夜になって熱が上がることがありますよね。そのまま朝まで様子をみていいのか悩むこともあるのではないでしょうか。そこでこの記事では、子どもが夜だけ熱が上がるのはどうしてなのか、受診の目安やホームケアの方法をご紹介します。
子どもの熱が夜だけ上がるのはなぜ?
風邪を引いていないときも体温は1日の中で上下していて、朝の体温が一番低く、夕方から夜になるにつれて平均0.5度ほど上がります。ほかにも食後や眠いとき、泣いたり動いたりした後なども体温が上がりやすいです。
風邪をひいているときは、炎症を抑えるホルモンが出る量が朝〜昼に多く、夜は少なくなるため、夕方〜夜にかけて体温が上昇しやすくなります。熱が夜だけ上がる状態が何日も続く場合や高熱になる場合は、細菌による感染症などの可能性もあるので注意が必要です。
子どもが夜だけ熱がある時の受診の目安は?
夜だけ熱が上がっても38℃以下で発熱以外の症状はなく、食欲があり機嫌がよければ、しばらく様子をみましょう。しかし、夜だけ38℃以上に上がる状態が2〜3日続く場合は、診療時間内に受診をしてください。
夜の発熱のほかに次のような症状がみられるときは、早急に受診する必要があります。夜間や休日は救急外来を受診しましょう。
● 水分がとれず尿が半日以上出ていない
● 呼びかけに反応せず、ぐったりしている
● 顔や唇の色が悪い
● けいれんを起こした
● 呼吸が早く、息苦しそう
● 嘔吐を繰り返している
● 呼吸が浅く、小鼻がぴくぴくしている
● 生後3ヶ月未満で発熱をしている
夜間熱が出たときのホームケアのポイントは?
子どもが夜間に熱を出したときは、以下のポイントに気をつけながらホームケアを行いましょう。
こまめに水分補給をする
夜に熱が上がると寝ている間に体の水分が失われやすくなるため、しっかり水分補給をしてください。ただし寝る直前にまとめて飲むと夜中にトイレで起きてしまうこともあるので、就寝の1〜2時間ほど前からこまめに飲ませるようにしましょう。
熱の出始めは体を温める
夜に熱が出始めると、血管が収縮して手足が冷えたり悪寒で体が震えたりします。寒がることが多いため、手足をさする、カーディガンを羽織らせる、寝るときは掛け布団を1枚増やすなどしましょう。
熱が上がりきったら熱を逃す
熱が上がり切ると、手足が熱く顔が赤くなります。体が汗ばんで暑がるので、普段と同じ服装か1枚薄着にして熱を逃がしやすくしましょう。寝ているときは、掛け布団を1枚減らしたり薄手のものに変えたりしてくださいね。
また首や脇の下、足のつけ根を冷やしてあげると解熱に効果的です。寝ているときは起こさないように気をつけながら冷やしましょう。起きてしまいそうなときや嫌がるときは無理に冷やす必要はありません。
安静に過ごす
翌朝、熱が下がっていても安静に過ごさせましょう。日中に無理をしてしまうと、夜に再び熱が上がってしまうことがあります。いつも以上にしっかり睡眠をとることを心がけ、できるだけ静かに休ませることがポイントです。
オンライン診療は夜間でも受診ができる!
夜間に子どもが急に発熱すると、すぐに病院へ連れて行けないため不安になることもあるかと思います。そんなときは子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療がおすすめです。夜間や休日でも自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けられるので便利ですよ。困ったときはぜひ検討してみてくださいね。