花粉症で子どもが肌荒れ・顔が赤い。どんな対策をすればいい?

子どものアレルギー


子どもが花粉症になると大人と同じようにさまざまな症状があらわれ、肌荒れが起こることもあります。そこでこの記事では、子どもが花粉症で肌荒れをしたり顔が赤くなったりするときの対策をご紹介します。

子どもの花粉症の症状は?

子どもの花粉症の主な症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみです。そのほか、肌荒れや顔の赤みなどが起きることもあります。特に、目のまわりや頬、首などが荒れたり赤くなったりすることが多いようです。

子どもが花粉症で肌荒れする原因は?

子どもが花粉症で肌荒れする主な原因は、皮膚のバリア機能の低下です。バリア機能には、花粉やホコリなどの外部刺激から肌を守ったり、肌内部の水分を保持したりする役割があります。しかしスギ花粉が飛散する2〜4月頃は肌が乾燥してバリア機能が低下しやすいため、花粉が侵入してアレルギー反応が起こり、肌荒れが生じることがあります。

子どもの花粉症の肌荒れ対策6選!

ここからは、子どもが花粉症で肌荒れをしたときの対策をご紹介します。

肌をこまめに保湿する

肌のバリア機能を低下させないために、しっかりと保湿をしましょう。洗顔後やお風呂上がりに、子ども用の低刺激の保湿剤(ローションやクリームなど)を顔と体全体にたっぷり塗ってください。こまめに保湿をすることで肌の乾燥を防ぐことができるので、外出前や手を洗ったあとなどにも塗るといいですよ。

花粉を肌に付着させない

肌荒れの原因となる花粉をできるだけ肌に付着させないことも大切です。外出するときは、マスクやサングラス、帽子、マフラーなどで頬や目のまわり、首などをカバーしましょう。子どもが嫌がることもあるかもしれませんが、人気キャラクターのマスクやキッズ向けのかっこいいサングラスなどもあるので、装着してもらえるように工夫できるといいですね。
服は長袖に長ズボン・レギンスなどを着せて、肌の露出を少なくすると安心です。

付着した花粉はすぐ取り除く

外出先から帰宅したら、顔や首まわりを洗うようにしましょう。肌に付着した花粉を取り除くことで肌荒れや顔の赤みがひどくなるのを予防できます。
さらにお風呂に入ると体全体の花粉を取り除く効果が高くなりますが、帰宅後すぐの入浴が難しいときは顔を洗うだけでかまいません。

花粉の飛散量が多い日は外出しない

花粉がたくさん飛散している日は、できるだけ外出しないようにしましょう。特に風の強い日や雨の日の翌日などは飛散量が多いため、マスクなどで対策をしても花粉が皮膚に侵入しやすくなります。子どもにとってお出かけできないのはつらいことですが、家で楽しく過ごせる方法を見つけられるといいですね。

かゆくてもかかない

肌荒れや顔の赤みによって皮膚にかゆみが生じると、子どもは我慢できずにかいてしまうことがあります。かいて肌が傷つくとバリア機能がさらに低下するため、患部を冷やす、症状にあった軟膏を処方してもらうなどして、子どもがかかないように気をつけましょう。

家の中を掃除する

花粉シーズンは窓を閉めていても、どうしても家の中に花粉が入り込んでしまいます。こまめに掃除をして花粉を除去しましょう。花粉は床に落ちるため、舞い上がらないように先にフローリングモップや雑巾で拭いてから掃除機をかけてくださいね。

花粉症のホームケアに悩んだら…

花粉症は感染症や胃腸炎などのように家庭内感染することはないものの、子どもが肌荒れや顔の赤みでつらそうにしているとホームケアの方法に悩みますよね。そんなときは、小児に特化した医療アプリ「キッズドクター」が便利です。チャット形式で看護師に個別相談でき、花粉症のホームケアについてもアドバイスをもらえますよ。困ったときはぜひ検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 看護師 森 真也香
小児救急受け入れ可能な救命救急センターにて勤務し、命の重さと向き合いながら、トリアージや小児救急の大切さ、家族看護を学ぶ。BLS,ICLS 取得。その後緩和ケア病棟にて命の尊さを強く感じ、徹底的に寄り添い看護を実施する。現在はキッズドクターオペレーションマネージャーとして、安全でより良い医療を提供できるようスタッフに寄り添い対応を伝えている。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア