おねしょと便秘は関係がある?改善するにはどうすればいい?

夜尿症


5歳を過ぎても頻繁におねしょをすると夜尿症が疑われることがありますが、なかには便秘を伴っているケースも少なくないようです。この記事では、おねしょと便秘は関係があるのか、便秘を改善するにはどうしたらいいのかをご紹介します。

おねしょと便秘には関係があるの?

腸内に便が長く溜まった状態が続くと、膀胱が圧迫されておねしょをしやすくなることがあります。日本夜尿症学会によると、夜尿症の子どもはそうでない子どもに比べて便秘であることが多いとされています。そのため、おねしょが続いて小児科や泌尿器科を受診すると、初期診療の一つとして排便習慣や便の状態を確認することがほとんどです。

おねしょを治すには便秘の改善が大切

便秘のある夜尿症の子どもに、決まった時間にトイレへ行く、生活習慣を見直すといった便秘治療を1年間したところ、半数以上の子どもで夜尿症が改善したというデータがあります。

子どもの便秘では主に下記のような症状があらわれます。

  • 排便が週に3回もない
  • 便の状態が固くてコロコロしている
  • 排便がつらそう
  • お腹が張る、痛みがある など


このような症状がみられておねしょも続いている場合、便秘を改善をすることでおねしょが治る可能性があります。

便秘を改善する方法は?

ここでは、自宅でできる便秘改善の方法をご紹介します。実践したらすぐにおねしょをしなくなるわけではありませんが、できることから試してみてくださいね。

日中にこまめに水分補給をする

水分が足りなくなると便がかたくなって出づらくなったり排便時に痛みを感じたりすることがあります。こまめな水分補給が大切ですが、夕食時や就寝前に飲みすぎると就寝中に尿がたくさん作られておねしょをしやすくなるため、日中にしっかり飲むようにしてください。

毎朝決まった時間にトイレへ行く

朝食後のほぼ決まった時間にトイレに座って、排便を試みるようにしましょう。食後15〜30分は排便がしやすくなるとされているので、なかなか出なくても5分ほど座らせることが大切です。毎日繰り返すことで、自然な排便習慣がつくことが期待できます。朝ゆっくりトイレに行く時間を作るために、早寝早起きのリズムも身につけられるといいですね。

バランスのよい食事をする

栄養バランスのとれた食事も便秘改善には重要です。便秘予防や解消に有効とされる食物繊維を多く含む食品(こんにゃく、根菜類、芋類など)や、発酵食品(納豆、味噌、チーズ、キムチなど)を積極的に摂るようにしましょう。ただし食物繊維を多く含む食品には利尿作用や体を冷やす作用があるものも少なくないので、食べる量や時間帯に気をつけてくださいね

適度に運動をする

体を動かすと腸の動きが活発になり、便通が促されます。真夏の暑い日や雨の日など外で遊べないときは、室内で意識的に体を動かす時間を作れるといいですね。

トイレを我慢しない

子どもが便意を訴えたら、できるだけ早くトイレに連れて行くようにしましょう。トイレを我慢してしまうと便がかたくなり、便秘が進行する可能性もあります。外出先では、どこにトイレがあるか確認しておくと安心です。

お腹のマッサージをする

手のひらでお腹に「の」の字を書くようにマッサージをしてあげるのもいいでしょう。お腹が少しへこむくらいのやや強めの力で押すと、腸が刺激されて便秘が改善されることがあります。親子のスキンシップにもつながるので、朝起きたときやお風呂上がりなどに行ってみてくださいね。

おねしょや便秘の受診はオンラインでも

おねしょが続いて便秘も伴っている場合は、今回ご紹介した便秘改善の方法を試してみてくださいね。ただ、おねしょの原因は便秘だけとは限らないため、5歳を過ぎておねしょが続くときは小児科や泌尿科を受診することが推奨されています。とはいえデリケートなことなので相談しにくいと感じたり、通院が大変だったりして、受診が難しいこともあるかもしれせん。そんなときは、オンライン診療を利用するのもおすすめです。自宅にいながら医師の診察を受けることができるためプライバシーが守られ、通院する手間もかかりませんよ。オンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、子どもの診察に慣れた医師におねしょについて相談でき、必要に応じて継続的な治療も可能です。ぜひ選択肢の一つとして検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア