マイコプラズマ肺炎を見分ける方法は?
マイコプラズマ肺炎に感染すると、発熱や咳など症状があらわれるため普通の風邪と見分けがつかず、悩むことがあるかもしれません。こちらの記事では、マイコプラズマ肺炎を見分ける方法をご紹介します。
マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?症状は?
マイコプラズマ肺炎は子どもがかかりやすい感染症のひとつで「肺炎マイコプラズマ」という細菌によって引き起こされます。
感染すると2〜3週間の潜伏期間を経て、下記のような症状があらわれます。
- 発熱
- 倦怠感
- 頭痛
初期症状が出た後、3〜5日後に乾いた咳があらわれます。
乾いた咳は徐々に強くなり、湿度のある咳に変わっていく場合もあります。咳は解熱後3〜4週間続くこともあります。
人によっては鼻水や喉の痛み、下痢、嘔吐など症状が出る場合もあります。
まれに重症化したり、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎などの合併症を引き起こしたりすることもあります。
マイコプラズマ肺炎を見分ける方法は?
マイコプラズマ肺炎の症状は風邪とよく似ていて、見分けるのが難しいことがあります。マイコプラズマ肺炎を見分けるときにポイントとなる特徴は、下記の3点です。
咳が出始めるタイミング
風邪の場合は他の症状と同じタイミングで咳が出始めるのに対して、マイコプラズマ肺炎の場合は発熱や倦怠感などの初期症状から遅れて乾いた咳が出始めるのが特徴です。
鼻水、鼻づまりの症状の有無
風邪の場合は鼻水や鼻づまりの症状が見られることが多くあります。マイコプラズマ肺炎の場合はその他の症状は風邪と似ているものの、鼻水や鼻づまりが見られることはほとんどありません。ただし幼児は鼻水を伴うこともあります。
咳が治るまでの期間
普通の風邪であれば、3日〜1週間ほどで他の症状とともに咳もなくなることがほとんどです。しかしマイコプラズマ肺炎の場合は、解熱後も咳が3〜4週間ほど続くことがあります。
マイコプラズマ肺炎かも?と思ったとき時の受診目安は?
症状からマイコプラズマ肺炎が疑われるときは、基本的にいつ受診しても構いません。発熱や咳が続いてつらそうなときは、医療機関で診てもらうと安心です。
咳が続いていて眠れない、食事がとれないときなどは、できるだけ早めに受診しましょう。
受診してマイコプラズマ肺炎と診断されると、多くの場合で抗菌薬が処方されます。
マイコプラズマ肺炎で受診するとどんな検査をするの?
医療機関を受診してマイコプラズマ肺炎が疑われるときは、下記のような検査をすることがあります。
LAMP法
喉の粘膜をぬぐった液体や痰のなかに、マイコプラズマ肺炎の特徴的なDNAがいるか調べる検査です。結果が出るのに数時間かかりますが、比較的精度が高い検査とされています。
抗原迅速検査
喉の粘膜をぬぐった液体や痰を使ってマイコプラズマ抗原があるかを調べる検査です。LAMP法に比べて精度は下がりますが、数分で結果が出ます。
上記の検査以外にも、流行状況や年齢、症状、聴診所見やレントゲンなどから総合的にマイコプラズマ肺炎を診断することも多いです。どの検査をするかは受診する医療機関によって異なります。
マイコプラズマ肺炎のホームケアはチャットで相談
子どもがマイコプラズマ肺炎に感染して症状が長引くと、ホームケアの方法は正しいのか心配になることもあるかもしれません。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に症状やホームケアについて気軽に相談することができ、適切な対応方法を知ることができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。