子どもの溶連菌感染症の検査方法やタイミング、費用は?
子どもが溶連菌に感染したときは早期に検査・診断を行い、早めに抗生剤を服用し始めることが大切です。この記事では、溶連菌感染症の検査方法やタイミング、費用についてご紹介します。
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症は、子どもによくみられる感染症のひとつです。冬および春から夏にかけて流行し、感染すると発熱やのどの痛み・腫れのほか、舌に赤いブツブツが表れるイチゴ舌などの症状が表れます。なかにはリンパ節の腫れや全身の発疹をともなったり、腹痛や嘔吐が表れたりするケースもあり、症状の表れ方は子どもによりさまざまです。
いずれの場合も1週間ほどで軽快する場合がほとんどですが、まれにリウマチ熱や溶連菌感染後急性糸球体腎炎を合併することもあります。
子どもの溶連菌の検査方法は?
子どもが溶連菌に感染しているかどうかは、症状や流行状況によって判断されることもありますが、疑わしい場合は検査により診断を行います。溶連菌で行われることが多い検査は以下の3つです。
迅速診断キットによる検査
迅速診断キットでは、綿棒などで喉の奥をこすって採取した咽頭ぬぐい液中に溶連菌がいるかどうかを調べることができます。溶連菌がいる場合に陽性となる確率は約80%と完璧ではありませんが、5分ほどで結果が出るため病院でよく使用されています。
培養検査
培養検査では綿棒などで採取した喉の粘膜を培養して、溶連菌などの細菌の有無を調べます。迅速診断キットより精度が高くより正確な検査を行えますが、結果が出るまでに数日~1週間ほどかかります。
血液検査
血液検査では溶連菌に対する抗体の量を調べます。抗体は溶連菌感染後1週間ほど経ってから作られ始めて約1ヶ月後にピークとなるため、初期診断ではなく溶連菌感染後の合併症の診断などに用いられます。
子どもに溶連菌の検査を受けさせるタイミングは?
子どもが溶連菌に感染したときは、合併症を防ぐためにもできるだけ早めに検査を受けて治療を開始することが重要とされています。とはいえ発熱直後だったり、発熱以外の症状がなかったりすると溶連菌を疑うことが難しく、病院を受診しても検査をしてもらえないことがあります。
そのため発熱だけでなく、舌にブツブツが表れるなど溶連菌を疑う症状が表れたタイミングで受診して検査を受けるのがいいでしょう。ただ周りで溶連菌が流行しているなど溶連菌に感染している可能性が高いときは、発熱しか症状がない場合でも一度病院を受診してみてください。
子どもの溶連菌感染症検査の費用は?
溶連菌感染症の検査費用は病院によって異なりますが、3割負担の場合は1,000円前後です。子ども医療費助成制度が適用されるため、自治体によっては無料で受けられることもあります。
ただ医師が検査の必要性がないと判断した場合は、健康保険の適用外となり自費診療となるため、約3,000円程度の検査費用がかかります。
溶連菌感染症のホームケアに悩んだら…
先にもご説明したとおり、子どもが溶連菌に感染したときは早めに抗生剤の服用を開始することが大切です。とはいえ症状の表れ方には個人差があるため、受診のタイミングに迷うこともあるかと思います。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」のチャット相談がおすすめです。看護師に受診の目安やホームケアの方法などを個別で相談することができますよ。相談は3ヶ月に3回まで無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。