子どもが指を挟んだときの応急処置!病院は何科?腫れや内出血への対処は?

子どものケガ


少し目を離したすきに、子どもがタンスやドアに指を挟んだ…!よくあるシチュエーションのようにも感じますが、場合によっては大怪我にもなり得るので注意が必要です。指を挟んだときの応急処置方法や、病院を受診する目安などをまとめました。

子どもが指を挟んだらどうする?

子どもが指を挟むと、痛くて大泣きしてしまうかもしれません。指を挟んだ直後は子ども自身も自分の症状などをうまく伝えることができないでしょう。

パッと見て血が出ているなど外傷があればわかりやすいですが、外傷がなくても骨折している可能性もあります。あまり患部の見た目で判断しすぎず、子どもの様子を見ながら対処してあげてください。

指を挟んだときの応急処置方法

指を挟んだときの処置方法は、症状によって異なります。

出血が多いとき

圧迫止血をします。患部をガーゼやタオルで覆い、手のひらで強く押さえましょう。傷口を圧迫したまま患部を心臓より高い位置にあげると、出血が止まりやすくなります。なかなか止まらないときは病院を受診しましょう。

少量出血しているとき

患部を水で洗い流し、絆創膏などを貼りましょう。

出血していないとき

患部を流水や氷水で冷やしましょう。冷湿布などを貼ってもかまいません。

内出血・腫れがあるとき

内出血や腫れがあるときも、まずは冷やしましょう。冷やしてもなかなか内出血や腫れがひかないときは、骨折の可能性も考えらるので病院を受診します。

指をはさんだときの病院に行く目安は?

下記のような状態が続く場合は、病院を受診することをおすすめします。

  • 出血がとまらない
  • 爪がはがれた
  • 指が動かない
  • 指が変形していて、骨折が疑われる
  • 指の長さに左右差があり、脱臼が疑われる
  • 腫れや内出血が続く、ひどくなる
  • いつまでも泣き止まない、痛がり続ける


子供の怪我は治りが早くいつの間にか自然と治っていくこともありますが、正しい処置をしないと知らない間に骨が変形してしまうこともあります。子どもの様子がおかしいなと感じたら、早めの受診をおすすめします。

子どもが指を挟んだときの病院は何科?

骨折の可能性があるときは、整形外科を受診しましょう。

そこまでひどい傷はないけど診てほしいという場合は、かかりつけの小児科や皮膚科を受診してもかまいません。必要に応じて、他の病院を紹介してもらうこともできます。

夜間や休日に指を挟んだときはオンライン診療も

夜間や休日に子どもが指を挟んでしまい、近くの病院が開いていない…そんなときは、オンライン診療を利用するのもおすすめです。患部や子どもの様子を医師に直接診てもらうことができます。子どものオンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、子どもの診察に慣れた医師に対応してもらえますよ。ただし出血がひどい場合や、指が切れた・爪が剥がれたなど重症のときは、すぐに救急病院を受診するか、救急車を呼ぶようにしてください。

監修者について

監修者 | 医師 村田健介
日本小児科学会認定小児科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2009年埼玉医科大学医学部医学科卒業。順天堂大学医学部附属浦安病院にて初期研修後、同病院の救急診療科に入局。国内外への留学や出向を経て、現在は同病院の救急診療科こども救急センターで助教をつとめる。専門は小児救急、小児集中治療、感染症。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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