子どもが中耳炎のとき、保育園には登園していい?何日休む?どれくらいで治るの?
子どもが中耳炎にかかると、保育園に登園させても良いのか悩むことがあるのではないでしょうか。こちらの記事では、子どもが中耳炎のときの登園の目安や登園する際に気をつけることをご紹介します。
子どもの中耳炎の原因・症状は?
子どもの中耳炎にはいくつか種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。
風邪をひいた際などに鼻やのどの粘膜についたウイルスや細菌が、鼻と耳をつなぐ中耳に侵入して炎症を起こすことを急性中耳炎といいます。
急性中耳炎では下記のような症状があらわれます。
- 耳の痛み
- 耳のつまり
- 中耳に膿が溜まり、鼓膜が破れて耳だれとして出る
- 発熱
急性中耳炎が長引いて悪化したり、風邪や副鼻腔炎をこじらせたりすると、耳に水が溜まって起こる滲出性中耳炎になることがあります。滲出性中耳炎では下記のような症状があらわれます。
- 軽い難聴(呼びかけに対して聞き返す、返事をしないなど)
- 耳のつまり
また急性中耳炎を短期間で何度も繰り返すことを慢性中耳炎といいます。
子どもが中耳炎のとき、保育園には行かせていいの?
中耳炎自体は人にうつる病気ではないため、保育園への登園について明確に定められた制限はありません。痛みや発熱の症状がなく本人が元気であれば登園しても問題ありませんが、中耳炎の原因になっているウイルスや細菌は、咳やくしゃみを介してうつる可能性があるので注意が必要です。原因となった病気の経過も考慮した上で登園を判断しましょう。たとえば中耳炎の症状が出る前にインフルエンザにかかっていた場合は、「学校保健安全法」という法律で「発症した後5日かつ解熱した後2日が経過するまで」は出席停止と定められています。
痛みや発熱の症状があるときは、無理に登園させると症状が悪化したり中耳炎が再発したりするリスクがあるため休ませた方が良いでしょう。症状の度合いや治療の経過がわからず悩んだときは、医師に相談してから登園させるのが良いですね。
子どもが中耳炎のとき、保育園は何日休む?どれくらいで治るの?
前述の通り中耳炎は保育園の登園制限はないため、痛みや発熱がなければ登園してもかまいません。様子を見ながら登園できるか判断しましょう。
大体の目安として、急性中耳炎は1〜2週間ほどで治ることが多いとされています。病院にかかって薬が処方された場合は、もう少し早く回復することもあります。痛みや発熱の症状がなく元気であれば、治療中であっても登園は可能です。
滲出性中耳炎になった場合は痛みや発熱などの症状がなく登園はできますが、症状の回復に数ヶ月かかることもあり継続的な治療が必要です。
子どもが中耳炎のとき、保育園で気をつけることは?
ここからは中耳炎にかかって保育園に登園するときに気をつけることを説明します。
耳だれのケア
耳だれがたれると、外耳や耳の周囲に湿疹が広がる可能性があります。登園前に確認して耳だれが出ている場合はガーゼなどで拭き取り、保育園の先生にも伝えましょう。
原因となる細菌やウイルスの感染対策
中耳炎の原因になっている細菌やウイルスは、咳やくしゃみなどから人にうつる可能性があります。マスクができる年齢の子どもの場合はマスクをする、咳エチケットを教えるなど、できる限り周りにうつさないような対策をしましょう。
プールは医師に相談してから
夏に中耳炎にかかると、保育園のプールや水遊びのタイミングと被ることもあるかと思います。痛みや発熱がなくても、中耳炎の治療後は耳に水が入ると症状が悪化・再発する可能性があります。水遊びはしばらくお休みする方が安心です。症状がなく本人が入りたがった場合や治療後入っても良いか迷った場合は、医師に相談してから判断しましょう。
風邪が流行しているときは要注意
中耳炎は繰り返しやすい病気です。一度治っても風邪が流行している環境にいると症状が再発する可能性があります。保育園で風邪が流行っているときは、いつも以上に手洗い・うがい・手指の消毒などの感染対策を徹底しましょう。
中耳炎のケアに悩んだら…
中耳炎にかかっているときは、少しでも症状を和らげるために家庭でケアしてあげられたら良いですよね。子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」なら看護師にチャットで相談できるので、そのときの症状に応じたケアの方法を家にいながら気軽に教えてもらうことができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。