花粉症の子どもとの過ごし方は?外遊びさせてもいい?

子どものアレルギー


子どもの花粉症は年々増えています。花粉症は一度発症すると長く付き合うことになるので、すでに花粉症の子もそうでない子も、できるだけ対策を行いたいですね。そこで今回は、花粉症の季節の子どもとの過ごし方についてご紹介します。

花粉症の季節、子どもはどう過ごすのがいい?

花粉症を発症している子の場合、花粉を体内に取り込まないことが花粉症の症状を抑えることに直結します。そのため花粉症の季節は、できるだけ花粉を吸い込まないで済むように工夫することが大切です。

また花粉症は、花粉を吸い込むことで体内に抗体が増えていくことで発症します。つまり花粉をたくさん吸い込めば吸い込むほど、花粉症が発症する可能性が高くなります。もちろん抗体の増え方や発症のタイミングには個人差があるので一概には言えませんが、まだ花粉症を発症していない子でも、花粉はできるだけ体内に取り込まないほうが安心です。

花粉症の季節に子どもを外遊びさせてもいい?

花粉を吸い込まないようにするためには、外遊びや外出を控えるのが1番です。特に症状がひどい子は、花粉の飛散が多い日はできるだけ室内にいるのが安心でしょう。

とはいえ全く外出しないのは難しいですし、適度な外遊びも子どもにとっては大切なことですよね。花粉症の季節に絶対に外遊びをさせてはいけないというわけではありません。次の章でご紹介するポイントを参考に、子どもの症状を見ながら、適度に外遊びさせてあげるのがいいでしょう。

花粉症の子どもを外遊びさせるときのポイント

花粉症の季節に子どもを外で遊ばせるときは、次のポイントに気をつけましょう。

花粉が多い日は避ける、または短時間にする

花粉の飛散量は日によって変わります。特に花粉の飛散が多い日は、外遊びを控えるか短時間で済ませるようにしましょう。特に花粉の飛散が多いのは、気温が高い日、雨が降った翌日、湿度が低い日、風が強い日です。webサイトやニュースなどでも花粉の飛散量の目安が発表されているので、花粉の季節は日々チェックしておくと安心です。

マスクやメガネを着用させる

花粉を体内に取り込まないように、マスクやメガネ・ゴーグルを着用させましょう。メガネは花粉対策用のものが効果的ですが、転倒時の事故なども報告されているため、安全性が高いものを選びましょう。

ツルツルとした素材の服を着させる

綿やポリエステルなど、表面がツルツルした素材の服を着用しましょう。服に花粉が付着しにくくなり、体内に入ってくる花粉の量を減らすことができます。

帰宅したら家に入る前に花粉をはらう

帰宅したら、玄関を開ける前に玄関先で服や体についた花粉をはらい落としましょう。これは家のなかに花粉を持ち込まないための対策なので、症状がある子どもだけでなく、家族全員で行えるといいですね。

帰宅したらすぐに着替える

帰宅したら外で着ていた服を脱ぎ、清潔な服に着替えるとさらに安心です。脱いだ服は早めに洗濯しましょう。

帰宅したらすぐに手や顔を洗う

帰宅したらすぐに手や顔などを洗って花粉を落としましょう。帰宅後すぐにシャワーを浴びるとさらに効果的です。

花粉症の子どもとの過ごし方に悩んだら…

子どもが1度花粉症になるとすぐに完治させることは難しく、症状を抑えるための対策を行う必要があります。ホームケアや子どもとの過ごし方に悩んだら、子どもの医療アプリ「キッズドクター」のチャット健康相談が便利です。看護師から無料で子どもの健康に関するアドバイスをもらえますよ。困ったときは一人で悩みすぎずに、早めに相談してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 看護師 森 真也香
小児救急受け入れ可能な救命救急センターにて勤務し、命の重さと向き合いながら、トリアージや小児救急の大切さ、家族看護を学ぶ。BLS,ICLS 取得。その後緩和ケア病棟にて命の尊さを強く感じ、徹底的に寄り添い看護を実施する。現在はキッズドクターオペレーションマネージャーとして、安全でより良い医療を提供できるようスタッフに寄り添い対応を伝えている。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア