子どものおねしょ対策!生活の工夫とおすすめグッズを紹介

夜尿症


子どものおねしょが続くと「何かよい対策はないかな?」と考えることもあるのではないでしょうか。そこでこの記事では、おねしょ対策について普段の生活でできる工夫とおすすめのグッズをご紹介します。

子どものおねしょの原因は?

子どものおねしょの主な原因は、次にご説明するように体が成長段階で機能が未発達であるためです。

睡眠から覚醒する力が未発達

睡眠中に膀胱がいっぱいになっても尿意で起きられないと、寝ているまま漏らしてしまうことがあります。よく眠る、長時間眠るということではなく、むしろおねしょが続く子どもは睡眠が浅い傾向にあるとも報告されています。

睡眠中の膀胱の働きが未発達

おねしょが続く子どもは、膀胱の容量が小さい、膀胱が自分の意に反して収縮するなど、尿を溜める膀胱の働きが未発達なことがあります。

夜間に尿が作られ過ぎてしまう

寝ている間の尿量を減らす働きがある「抗利尿ホルモン」の分泌が少ないことや、就寝前に水分を摂り過ぎることなどによって夜間に尿がたくさん作られてしまい、おねしょが続くケースもあります。

ママやパパのしつけや本人の性格などが原因になると思われがちですが、関係ありません。またストレスなどの精神的な問題が原因になるという根拠も乏しいとされています。

子どものおねしょ対策!生活の工夫6選

子どものおねしょ対策には、まず普段の生活習慣を見直すことが大切です。実践したらすぐにおねしょが治るというわけではありませんが、できることから試してみてくださいね。

夕食時や就寝前に水分を摂りすぎない

就寝中に作られる尿の量を少なくするために、夕食時や就寝前に水分を摂りすぎないようにしましょう。暑い季節など寝る直前に喉が渇いたときは、小さめの氷を舐めさせると水分摂取量を抑えながら喉を潤すことができます。

規則正しい生活をする

早寝・早起きをする、できるだけ決まった時間に食事をとるなど、生活リズムを整えることも重要です。食事にも水分が含まれるので、夕食は就寝の2時間前、できれば3時間前までに済ませられるようなリズムが作れるといいですね。

寝る前にトイレへ行く

寝る30分前・15分前・直前といったように、就寝前は尿意がなくてもできるだけこまめにトイレへ行くようにします。ベットや布団に入ってしばらく寝付けないときは、再度トイレへ行きましょう。

便秘対策をする

腸内に便が長く溜まった状態が続くと、膀胱が圧迫されておねしょをしやすくなることがあります。便秘の予防や改善のために、食物繊維を含む食材を積極的に摂る、適度な運動をする、朝決まった時間にトイレへ行く、といったことを意識できるといいですね。

塩分を控える

塩分が多い食べ物を食べ過ぎると、喉が渇いて水分をたくさん摂ってしまうことがあります。特に夕食のメニューはできるだけ薄味を心がけましょう

体を冷やさない

体が冷えると尿の量が増えやすいため、寝冷えしないように注意してください。布団をはいでしまう場合はスリーパーを使う、夏場はクーラーの温度を下げすぎない、といった工夫もしてみてくださいね。また夕食や食後のデザートに冷たいものを食べ過ぎないように気をつけましょう。

子どものおねしょ対策!おすすめグッズ6選

おねしょは成長とともに自然と治っていくことがほとんどですが、頻繁におねしょが続くとママやパパは夜中にシーツや下着を替えることや洗濯する回数が増えて大変ですよね。子どもも濡れたシーツや下着を見て「またおねしょしちゃった…」と悲しく感じることがあるかもしれません。そこでおすすめなのが、次のようなおねしょ対策グッズを上手に活用することです。

おねしょパンツ

吸水パッドが付いたパンツで、寝ている間のおねしょをしっかりと吸い取ります。商品によって違いはありますが、子ども本人がおねしょをしたことが気づかないほど高機能のものが多く、朝までぐっすり眠ることができます。夜用の紙おむつを嫌がる子や、おねしょの度に起きてしまって眠りが浅い子におすすめです。

おねしょズボン

内側に防水生地のハーフズボンやパンツなどを縫い付けたズボンです。見た目は普通のパジャマのズボンと同じなので、お泊まり行事のときなどにも活躍します。トレーニングパンツや吸水パンツなどと組み合わせると安心ですよ。

おねしょケット

スカートのようなデザインで防水加工がされたブランケットです。寝た後でもはかせやすいため、おねしょパンツやおねしょズボンを嫌がる子や、おねしょの頻度が低い子に向いています。前も後ろもしっかりと防水されるので、寝ている間に動いてもおねしょをしっかり吸収してくれます。

おねしょ対策パッド

通常の布パンツにつけて使用するパッドです。こちらも、おねしょパンツやおねしょズボンを嫌がる子におすすめ紙おむつから布パンツに移行する間に使う人も多いそうですよ。夜用の紙おむつよりもコストが抑えられるのもポイントです。

防水シーツ

布団やベッドのマットレスの上に敷く防水タイプのシーツです。おねしょをしてしまってもシーツだけを洗えばいいので、ママやパパの負担も減ります。サイズが小さいと子どもが動いたときにシーツがずれてしまうことがあるので、少し大きめサイズを選ぶといいでしょう。

防水パッド

防水シーツよりも厚みがあり、シーツの上にセットするだけで使える防水タイプのパッドです。ベッドのサイズに合わせてさまざまなサイズがあります。厚手タイプもあるので、冬は防寒対策にもなりますよ。

子どものおねしょはオンラインでも相談できます

子どものおねしょ対策には生活習慣の改善やグッズの活用などがおすすめですが、対策をしてもなかなかおねしょが治らないこともあるかもしれません。病院で相談した方がいいのかなと思っても、デリケートなことなので行きにくいと感じたり通院が大変だったりして、受診に踏み切れないこともあるのではないでしょうか。そんなときは、オンライン診療で受診するのもひとつの方法です。自宅にいながら医師の診察を受けることができるのでプライバシーが守られ、通院する手間もかかりません。

オンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、子どもの診察に慣れた医師におねしょや対策について相談でき、必要に応じて継続的な治療も可能です。ぜひ選択肢の一つとして検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア